契約延長報道があったロイヤルズの新生ボビー・ウィットJr.遊撃手がロイヤルズと長期契約を結んだ。近年になく積極補強を進めたロイヤルズだったが、これからのチームの核となるようなスター候補の囲い込みをしたようだ。
MLB契約情報
スモール・バジェット(低予算)のロイヤルズが球団史上最大の契約を発表した。ロイヤルズはメジャーキャリア2年のボビー・ウィットJr.と11年の契約延長を発表。
.@Royals, Bobby Witt Jr. agree to 11-year extension. pic.twitter.com/GpAnuBzdjM
— MLB (@MLB) February 5, 2024
この契約は契約7年目にあたる2030年から2033年までの4年間、毎年オプトアウトできる権利が与えられ、2035年と2036年の2年間は球団側に権利がある球団オプションが設定されている。
11年総額2億8877万7777ドルになる契約だが、これらのオプションを球団側が行使すれば最長14年3億7770万ドルになる。もちろん球団史上、最長で最大規模の契約だ。
契約の内訳
サインボーナス:777万7777ドル
2024年:200万ドル
2025年:700万ドル
2026年:1300万ドル
2027年:1900万ドル
2028年:3000万ドル
2029年:3500万ドル
2030年:3500万ドル※O
2031年:3500万ドル※O
2032年:3500万ドル※O
2033年:3500万ドル※O
2034年:3500万ドル
2035年:3300万ドル
2036年:2800万ドル※CO
2037年:2800万ドル※CO
※O=オプトアウト
※CO=球団オプション
ウィットJr.は2000年6月生まれの23歳。父はレンジャーズなどで142勝を記録したメジャーリーガー。
2019年ドラフト1巡目(全体2位)指名で、2022年プレシーズンのプロスペクト・ランキングではMLB全体1位。
開幕ロースターで2022年4月6日にメジャーデビュー。その時にも紹介したが⇩
2年目の昨季はメジャークラスでも順調に適応し、158試合に出場して打率.276、30本塁打、96打点、49盗塁、OPS.814、rWAR4.4をマークした。
リーグのMVP投票では7位。スター選手がひしめく遊撃手のポジション別ランキングでも9位に選出され、走攻守に優れたロイヤルズの今後を担う若手として期待されるが、球団側は最大規模の契約でチームのコア選手として彼を評価したことになる。