MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ドジャースと契約合意した山本由伸 契約内容が徐々に判明

 

オリックスバファローズからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた山本由伸投手がドジャースと12年総額3億2500万ドルで合意した。契約総額が3億2500万ドルとなったため、ポスティング制度によるオリックスへの譲渡金はオプトアウトせずに在籍した場合は総額5062万5000ドル(約71億円)になる。

 

 

MLB契約情報  

 

 

日本時間12月23日午前10時の時点でドジャースからの正式発表はない。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は山本の契約が身体検査の結果待ちであることを伝えている。

 

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、山本の契約には後払いは含まれていないということだ。

 

 

 

サインボーナスは5000万ドルらしい。

 

総額3億2500万ドルは二刀流の大谷翔平投手を除けば投手史上最高額。ただし、年平均額ではゲリット・コールを下回る。

 

12年契約も投手では最長。この12年契約には2つのオプトアウト権(6年目と8年目)が盛り込まれていることも判明した。

 

山本のCBT(ぜいたく税)の対象になるサラリーは2708万3333ドル。ちなみに大谷は4608万1476ドル。

 

 

先発ローテの4人までが確定

ドジャースは今オフのFA市場のトップ2と評価されていた大谷と山本の獲得に成功したことになるが、レイズからトレードで獲得したタイラー・グラスノーとも5年契約を結んでおり、先発ローテは山本、グラスノー、ウォーカー・ビューラーに若手のボビー・ミラーの4人までが確定した。

 

ただし、ウォーカー・ビューラーはトミー・ジョン手術から回復途上にあり無理はさせられない状態。

 

全員が右腕だけになる先発ローテーションも気になるところ。大谷も2025年の復帰になるが右腕だ。故障で秋以降の復帰になるクレイトン・カーショウとの再契約も可能性が出てきた。

 

ここは若手の台頭に期待したいが、マイナー組織でも球団内プロスペクトは右腕ばかりで来季メジャーに上がってきそうな選手はいない。実績ある左腕を追加したいところで、FA市場に残るジョーダン・モンゴメリー(31歳、今季1000万ドル)の2~3年契約は考えられる。

 

これ以上あり得ないとは思うが、ここに左腕の今永昇太が入れば世界一になったWBC日本代表の再現のような先発陣になる。

 

ここまででドジャースはグラスノー、大谷、山本だけで11億6150万ドルを使っているのでこれ以上の中長期大型契約は考えられない。