MLB メジャーリーグ物語

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大谷翔平の正式契約をドジャースも公表 「お金」よりも「勝利」を重視した契約内容

 

ドジャースへの移籍が正式に決まった大谷翔平。10年総額7億ドル(1019億円)という前代未聞の大型契約が公表されているが、その契約内容に対する続報が入ってきた。

 

大谷の契約は球団側の負担軽減に配慮した「前代未聞の後払い契約」で、あくまでも「勝利」に拘った大谷らしい清々しい内容だったので、分かりやすく紹介したい。

 

 

MLB契約情報  

 

 

大谷の勝ちたいという意志が強く反映された契約

 

大谷翔平ドジャースの大型契約に関しては現地のスポーツメディアでも大きく取り上げて紹介しているが、契約総額7億ドルのうち6億8000万ドルを10年契約満了後の2034年から10年間で支払われるということだ。


残りの2000万ドルは2024年から10年間、年平均200万ドルを大谷が受け取る契約に成っているという。これは大谷サイドからの提案だったという。

 

これによってドジャースのペイロール(総年俸)は抑えられ、労使協定で決められたCBT(ぜいたく税)のしきい値まで余裕ができることになる。

 

ドジャースキャッシュフローの負担を軽減して、チームが競争力を発揮できる柔軟性を持たせたいと考えた上での大谷サイドの配慮があったように思う。

 

報道によると計算上の大谷のAAVは年7000万ドルではなく4600万ドルとして扱われることになり、その差額の年2400万ドルが補強費に回せる。この額はエースクラスの1年分。ブルペン投手なら一線級を3~4人は補強できる金額だ。

 

CBTについては複雑で長くなるので説明は避けておくが、要するに大谷サイドの提案によってドジャースがチームを強くするための補強費に余裕ができると考えていただきたい。ドジャースが今後も競争力を維持できる。

 

大谷の高額年俸が球団全体のペイロールを圧迫しないことを考えた契約だということだ。

 

年俸の「後払い」は、大谷だけではない、来季から同僚になるスパースターのムーキー・ベッツ外野手やフレディ・フリーマン内野手もそれをしている。協定違反でもない認められた契約内容だ。

 

とは言っても年平均200万ドル(約2億9000万円)もあれば普通の生活はできるし、大谷にはスポンサーからの契約収入がその何倍もあるから心配はいらない。

 

選手側から契約を破棄できるオプトアウト権は含まれていないが、全球団に対するトレード拒否権が付帯していることも分かった。

 

 

大谷の夢はドジャースのワールドチャンピオンに貢献すること

 

この契約は「勝つこと」に拘った契約と言えるだろう。選手として脂の乗ってくる30代の10年間で3度はドジャースをワールドチャンピオンに導きたいというのが大谷の夢らしい。さすが大谷翔平という人間のスケールは違う。

 

米紙「USAトゥデー」(電子版)は「大谷翔平ドジャースと7億ドルの契約を結ぶ価値がある理由」との見出しで、契約がドジャースに与える波及効果について言及する記事を掲載。

 

記事では、大谷獲得でドジャース受ける恩恵として日本企業からの広告収入やマーケティングとライセンスの両面でエンゼルスの場合は年間2500万ドルだったが、ドジャースのそれは年間5000万ドルになるとし、グラウンド外で多大な波及効果や収益をもたらすと強調した。

 

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