大谷翔平NEWS
大谷翔平は調停を回避して2年850万ドルで合意
速報が入ってきた。メジャーリーグでは2021年の年俸調停公聴会が今週からスタートしているが、注目のエンゼルス大谷翔平が2年850万ドルで合意した。USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールが伝えているが、球団の公式ツイッターでもすでに発表された。
The #Angels sign Shohei Ohtani to 2-year, $8.5 million contract, avoiding arbitration
— Bob Nightengale (@BNightengale) February 8, 2021
大谷が活躍すれば2年850万ドルは格安
メジャー3年を経て今オフに初めて年俸調停の権利を獲得したエンゼルスの大谷翔平投手の希望額は330万ドルで、球団提示額は250万ドルだった。
今回の契約では年平均425万ドルになり、球団側としては大谷の2年目を買い取った額で提示し、双方が合意したことになる。
OFFICIAL: The #Angels have agreed to a two-year, $8.5 million contract with Shohei Ohtani.
— Los Angeles Angels (@Angels) February 8, 2021
With the agreement, an arbitration hearing is avoided. pic.twitter.com/MnWCL4AHAe
仮にだが、昨季の打撃不振がなく、5試合程度でも先発で投げることができていたら、昨季の65万ドルから10倍の700万ドルぐらいで決まるかもしれないと考えていた。
ただ、大谷の場合は「2wayプレイヤー」というカテゴリーで査定しにくいという面もある。それに、打撃不振とコロナによる減収減益で、運が悪いといえるかもしれない。
大谷はマイナー契約でエンゼルス入り、メジャー契約の1年目は最低年俸の54万5000ドル、2年目65万ドル、、3年目70万ドルで実際は60試合制となって約26万ドル(2700万円)だった。
今オフは13人が合意せず2月の公聴会へ
ちなみにレイズの崔志万内野手は245万ドルの希望額で勝訴。メッツのJ.D.デービス内野手は、球団提示の210万ドルだった。昨年は12選手に対して年俸調停の公聴会が開かれ、球団の7勝5敗だった。
年俸調停(Salary Arbitration)制度とは?
メジャーリーグベースボール(以下MLB)では、1973年から年俸調停(Salary Arbitration)制度が始まった。
当時はまだフリーエージェント(FA)制度もなく、選手は保留制度に縛られ、自由な意志で球団を移籍する権利を持たなかった為、契約交渉上の不利な立場に置かれ続けていた選手たちの待遇を救済する目的で開始された制度だ。
参稼報酬調停(さんかほうしゅうちょうてい)とも呼ばれているが、ここで言う「参稼報酬」とは年俸のことで、選手と所属球団が、所属連盟に対して参稼報酬の調停を申請する制度である。一般には年俸調停(ねんぽうちょうてい)と言われる。
サービスタイム3.000から得られる権利
MLBでの登録日数をサービスタイムというが、MLBのアクティブ・ロースター(負傷者リストなど各種出場停止リスト登録中期間も含む)に登録されていた日数(Major League Service time , 以下MLS)が3.000(通算3年)に達した選手は、年俸調停権を取得する。「スーパー2」という例外もある。
採決は球団側または選手側のどちらか一方の主張を完全採用する形になる。また契約年数は必ず単年となることから近年では年俸調停の数年間分も買い取って5年や6年契約といった複数年契約を決めてしまう選手もいる。
最近ではパドレスのフェルナンド・タティスJr.が彼のFAまでの年俸調停期間の数年間を買い取った長期契約を結んでいる。
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