ドジャースの先発右腕トニー・ゴンソリンが今季の年俸調停を回避した。このブログではメジャーリーグの移籍情報や契約情報に注目して紹介しているが、この時期はこうした年俸調停を回避する動きや若手有望選手の契約延長の話題が多い。
MLB契約情報
MLB公式サイトによると現地時間1月31日、ドジャースは先発右腕トニー・ゴンソリンとの年俸調停を回避し、2024年まで2年665万ドルで契約したことを発表した。
Dodgers, Tony Gonsolin Avoid Arbitration With Two-Year Deal https://t.co/BI9G2OFfuw pic.twitter.com/TU0PF1eOwA
— MLB Trade Rumors (@mlbtraderumors) February 1, 2023
ゴンソリンのメジャーリーグ・サービスタイムは2.152で3年に達していないものの、「スーパー2」で年俸調停権を取得。
当初は今季の年俸としてゴンソリン側は340万ドルを希望、ドジャース側は300万ドルを提示していた。
年俸調停を回避して合意した年俸額は2023年が325万ドル、24年が340万ドル。これに先発登板数に応じて50万ドルずつ加算されていきゴンソリンの来季の年俸は最大640万ドルになる可能性があるということだ。
さらに、今季はサイ・ヤング賞投票の結果に応じた出来高も設けられているという。
ゴンソリンは登板数こそ少ないが、先発した試合では、2019年のデビュー以来安定した数字を残している。
本格稼働は昨季からで、24先発で130.1イニングを投げ、16勝1敗、防御率2.14、FIP3.28、119奪三振。WHIP0.875、9イニング換算の四球数2.4が示すように制球力の良さが最大の特徴だ。
また、勝率.941は球団史上最高の数字で、デビュー以来、59試合(51先発)で、通算勝率も.813と高い数字をキープしている。
ドジャースにはウオーカー・ビューラーというドラ1の剛腕がいるが、昨年8月に2度目のトミー・ジョン手術を受けており、現在もリハビリ中で、復帰は早くても今季の後半。
他にもテキサス州出身でプロスペクトランキングでも2018年MLB全体69位、チーム内3位だったダスティン・メイがいるが、彼も2021年前半にトミー・ジョン手術を受けており、その回復途上。昨年も6試合の登板にとどまった。
メイは今季、期待しているが、ビューラーは厳しい。
それを考えるとゴンソリンは技巧派で派手さはないが、貴重な存在だ。
今季の先発投手補強はシンダーガードとの単年契約のみにとどまったドジャースだが、今後のローテーションを考えてもゴンソリンとの2年契約は効果的だったと見たい。