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【MLB契約情報】ベリンジャーが年俸調停1年目で1150万ドルの過去最高額で合意

 

MLB契約情報

 

 

調停回避で1年目としては過去最高額

 

 ドジャースは19年のナショナルリーグMVPであるコディ・ベリンジャーとの年俸調停を回避するために1年1150万ドルで合意した。ロサンゼルス・タイムズの記事としてMLB公式サイトが伝えている。

 

 メジャーリーグでは年俸調停権を持つ選手が法廷で球団と希望額をヒアリングする「年俸調停」を回避する動きがあり、コディ・ベリンジャーは、アスレチックスのクリス・ブライアントが18年に結んだ1085万ドルを上回る過去最高額になった。

 

 

 現時点で球団からの正式発表は確認されていないが、コーリー・シーガー内野手も760万ドルで合意したと伝えている。

 

 ベリンジャーは19年、打率.305、47本塁打、115打点、OPS1.035をマーク。シルバースラッガー賞ゴールドグラブ賞を受賞し、ドジャースでは14年のクレイトン・カーショウ以来5年ぶり、球団史上12人目となるナショナルリーグMVPを受賞した。

 

 年俸調停は通常、メジャーサービスタイム(MLS)3年以上6年未満で翌年の契約が決まっていない選手に与えられる権利。ベリンジャーはメジャーのサービスタイムが2年と160日だが“スーパー2条項”が適用されるために今季が年俸調停1年目。シーガーはMLSが4年と32日。

 

 最近は有力選手のフリーエージェントでの流出と年俸高騰を防ぐために年俸調停3年間分も含めた早期の複数年契約も増えており、例えばヤンキースは、ルイス・セベリーノ投手と年俸調停分を買い取って19年から22年までの4年間の契約に加え、5年目はチーム側に選択権があるオプションが付帯した5年総額5225万ドル(275万ドルのバイアウト)で合意している。

 

 年俸調停を順調に重ねていけばムーキー・ベッツ外野手(レッドソックス)の2700万ドルや昨年のノーラン・アレナド内野手ロッキーズ)の2600万ドルのように高額になる傾向にあり、ベリンジャーもセベリーノ同様に今後、年俸調停の数年間とフリーエージェントの数年分を買い取ったような大型契約に発展する可能性も考えられる。