MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ナショナルズのソトが年俸調停を回避して1710万ドルで契約更新

 

メジャーリーグ年俸調停

 

メジャーリーグは現地3月22日(日本時間23日)が、年俸調停権を持つ選手との交渉デッドライン。そこで若手の大物選手たちの中には大型契約を更新している選手もいる。そんな選手たちを今回は紹介したい。

 

 

本来設定されていたデッドラインは1月14日(現地)だったが、ロックアウトの影響でこれもずれ込むことになった。年俸調停権を持つ選手は200人近くいるが、選手と球団側の双方がヒアリングに行くケースは毎年ごく僅かだ。

 

CBSスポーツなど複数のメディアが報じたところではナショナルズは、提出期限前にフアン・ソトとの契約合意に達していなかったが、デッドラインの数時間前に1710万ドルで合意に達した。

 

■Juan Soto

 

ソトは、「スーパー2」として仲裁資格の2年目に入っていた。MLBトレード・ルーマーズはソトの契約更新を1620万ドルと予想していたが、それよりは少しおおかったようだ。「スーパー2」の最高額はノーラン・アレナドの1775万ドル。

 

ナッツはロックアウト前にソトに対して13年間で総額3億5000万ドルの長期大型オファーを出したという噂だが、それには合意していなかった。23歳のソトは10年400億ドルラインを狙っているのかもしれない。

 

昨季は151試合の出場で、打率.313(リーグ2位)、29本塁打、95打点、出塁率.465(同1位)、OPS.999(同2位)を記録した。

 

特筆すべきは、145四球で、これは2004年のボンズ以降ではメジャー最多記録。2018年のブライス・ハーパー(現フィリーズ)の球団記録も更新した。申告敬遠も23でトップ。何よりも驚きは四球145に対して三振93で、三振(14.2%)より四球(22.2%)が多いことだ。

 

23歳でシルバースラッガー賞を2年連続、オールMLBファーストチームの外野手部門も2年連続で受賞している。

 

 

 

 

 

 

Matt Chapman

 

アスレチックスからトレードでブルージェイズに移籍したマット・チャップマンは2年2500万ドルで合意したことを発表した。

 

28歳のチャップマンは、日本時間3月17日にザック・ローグ、グナー・ホグランド、カービー・スニード、ケビン・スミスの4選手とのトレードでアスレチックスから加入。

 

打撃は荒いが三塁守備には定評があり、これまでにゴールドグラブ賞を3度、プラチナグラブ賞も2度受賞している。個人的には大谷翔平から本塁打を放った最初の選手ということが印象深い。

 

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによるとサインボーナス100万ドル、今季と来季の年俸が各1200万ドル。チャップマンの年俸調停3年目と4年目を買い取ったことになる。

 

ブルージェイズはチャップマンのほかにも、ブラディミール・ゲレーロJr.(年俸790万ドル)、テオスカー・ヘルナンデス(年俸1065万ドル)、キャバン・ビジオ(年俸212万3000ドル)らと合意。 調停権を持つすべての選手と年俸交渉が完了したことが発表されている。