今オフの移籍市場で注目選手の契約情報が入ってきた。フィリーズはFAとなっていた先発右腕アーロン・ノラと7年契約の再契約を結んだことを発表した。
MLB契約情報
MLB公式サイトが複数の関係者から得た情報によると、契約内容は7年1億7200万ドルでオプションやオプトアウトなどの詳細は現時点では公表されていない。
Here to stay ❤️ pic.twitter.com/FWvKDF5SQK
— Philadelphia Phillies (@Phillies) November 19, 2023
ノラは、2014年ドラフト1巡指名(全体7位)で入団して以来、フィリーズ一筋の選手だが、今回の長期契約で「生涯フィリーズ」の可能性が高くなった。
来年6月に31歳になるノラは、2022年の防御率3.25から今季は4.49に落とした。
ただし、2018年シーズン以来、誰よりも多くの先発登板を務めてきた。今季は200イニングにわずかに届かなったものの短縮シーズンの2020年を除く5シーズンで200イニングを3度、この数字はトップのゲリット・コールに7イニング少ないだけである。
先発投手の投球イニング数が大きな意味を持つMLBにおいて、ノラはFA市場にいる他の先発投手のなかで群を抜いている。その耐久力が彼の魅力だ。
何度か紹介したが、今オフのFA選手ランキングでも常に上位にランクインしていた。
フィリーズはノラとの再契約が今オフの最優先事項だった。これでノラ、ザック・ウィーラー、レンジャー・スアレス、タイワン・ウォーカー、クリストファー・サンチェスという今季のスターター5人をキープすることに成功した。
地元紙「フィラデルフィア・インクワイアラー」のアレックス・コフィー記者が関係者から得た情報によると、フィリーズはさらなる補強を検討しているという。
ただし、ペイロールとの兼ね合いもあるため高額な投手の補強は厳しい。今後は、ブルペンのアップグレードを目指すことになるだろうというのがフィリーズをよく知るメディア関係者の予測だ。