MLB メジャーリーグ物語

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カブス鈴木誠也がマルチ安打2打点も終盤に痛恨のエラー

 

カブス鈴木誠也外野手は26日(日本時間27日)、敵地でのブレーブス戦に「5番ライト」でスタメン出場。2試合連続マルチ安打を放ったものの8回に痛恨のタイムリーエラー。この失点でカブスは逆転負けを喫した。

 

 

MLB2023 GAMEDAY

 

 

後半戦は好調の鈴木。この日も2回の第1打席にレフト前ヒット。

 

3回1死一、二塁で迎えた第2打席は、カウント1-1から先発右腕ブライス・エルダーの高めシンカーを捉えて左中間へ弾き返すと、スライディングキャッチを試みたロナルド・アクーニャJr.が捕球できず、ボールがフェンス際まで転がった隙に走者2人が生還し、鈴木は今季6本目の三塁打をマーク。

 

 

 

 

鈴木の三塁打は7日のダイヤモンドバックス戦以来で今月10度目のマルチ安打となった。この日は5打数2安打2打点で、今季の打撃成績は打率.284、本塁打20、打点72、OBP.354、OPS.842となった。

 


打撃では貢献した鈴木だったが、この日は8回に6対5と1点リードした場面、2死二、三塁の守備でアクシデントが襲った。


右中間に上がったフライに、鈴木は右手を挙げて中堅手コディー・ベリンジャーを制しながら、「I got it(俺が捕る)!」と叫んだ。


だが、捕球しようとした瞬間に照明と重なり、白球は無情にもグラブの先をかすめてポトリ。その間に二者が生還して一気に逆転を許した。

 

 

 

 

ワイルドカードプレーオフ進出を目指すカブスにとっては痛恨のタイムリーエラーだったが、米メディアはむしろ鈴木を擁護する論調が目立った。


地元の中継局は「鈴木が8月以降のOPSがベッツに次ぐメジャー全体で2位だと紹介。この試合も2安打で2打点を挙げた。今回のミスで彼を責めるのは『木を見て森を見ず』だ。エラーやミスは起きるもの」と報じた。


一方で地元紙シカゴトリビューンは「鈴木誠也にとって平凡なフライが悪夢に変わり、ポストシーズンへの希望に胸を切り裂くような一撃が加えられた」と報道している。