カブスの鈴木誠也外野手は26日(日本時間27日)、敵地でのブレーブス戦に「5番ライト」でスタメン出場。2試合連続マルチ安打を放ったものの8回に痛恨のタイムリーエラー。この失点でカブスは逆転負けを喫した。
MLB2023 GAMEDAY
後半戦は好調の鈴木。この日も2回の第1打席にレフト前ヒット。
3回1死一、二塁で迎えた第2打席は、カウント1-1から先発右腕ブライス・エルダーの高めシンカーを捉えて左中間へ弾き返すと、スライディングキャッチを試みたロナルド・アクーニャJr.が捕球できず、ボールがフェンス際まで転がった隙に走者2人が生還し、鈴木は今季6本目の三塁打をマーク。
.@suzuki_seiya_sb's triple doubles the lead! pic.twitter.com/lxSwrpHNq6
— Chicago Cubs (@Cubs) September 27, 2023
鈴木の三塁打は7日のダイヤモンドバックス戦以来で今月10度目のマルチ安打となった。この日は5打数2安打2打点で、今季の打撃成績は打率.284、本塁打20、打点72、OBP.354、OPS.842となった。
打撃では貢献した鈴木だったが、この日は8回に6対5と1点リードした場面、2死二、三塁の守備でアクシデントが襲った。
右中間に上がったフライに、鈴木は右手を挙げて中堅手コディー・ベリンジャーを制しながら、「I got it(俺が捕る)!」と叫んだ。
だが、捕球しようとした瞬間に照明と重なり、白球は無情にもグラブの先をかすめてポトリ。その間に二者が生還して一気に逆転を許した。
Seiya Suzuki drops it and Atlanta takes the lead 🤯 pic.twitter.com/NSb84LLKnX
— B/R Walk-Off (@BRWalkoff) September 27, 2023
ワイルドカードでプレーオフ進出を目指すカブスにとっては痛恨のタイムリーエラーだったが、米メディアはむしろ鈴木を擁護する論調が目立った。
地元の中継局は「鈴木が8月以降のOPSがベッツに次ぐメジャー全体で2位だと紹介。この試合も2安打で2打点を挙げた。今回のミスで彼を責めるのは『木を見て森を見ず』だ。エラーやミスは起きるもの」と報じた。
一方で地元紙シカゴトリビューンは「鈴木誠也にとって平凡なフライが悪夢に変わり、ポストシーズンへの希望に胸を切り裂くような一撃が加えられた」と報道している。