TWP(TWO-WAY PLAYER)の大谷翔平がレイズ戦GAME1に43号グランドスラムを放ったが、エンゼルスはその4点リードを守り切れずタイブレークの末、延長10回に6対9で負けた。
典型的な「なおエ」パターンだった。大谷は獅子奮迅の活躍。そこで現時点の大谷の打撃成績にスポットを当ててみた。
MLB2023 GAMEDAY
大谷翔平の満塁弾でも勝てない現実がそこにはある
大谷は「2番DH」でスタメン出場し、第1打席はファースト強襲の内野安打。2回の第2打席では2試合連続の43号本塁打。グランドスラム(満塁弾)はキャリア2本目。打点を89に伸ばした。
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— MLB (@MLB) August 19, 2023
8月の本塁打はこれで4本目だが、6~7月ほどのペースではないことが気になる。
その後は3打席連続で空振り三振に倒れ、5打数2安打4打点。できれば9回1死一、二塁の場面(第5打席)に単打でも良いのでもう1本欲しかった。
エンゼルスは結局一桁の9安打。レイズ得意のブルペン投手たちに計13三振と手玉に取られた。
大谷きっかけでエンゼルスファンになった人も多いだろう。がっかりしているのもわかる。
何度も紹介しているが2016年から勝ち越しがなく万年Bクラスのエンゼルスだから大谷が孤軍奮闘してもこれが現実だ。
今さら話題にしても仕方ないことだが、管理体制が甘いのか、毎年、主力選手に故障者が多すぎる。
残念だが、大谷一人では限界があり厳しいものがある。チームの勝利はファーム層も含めた総合力だからだ。
今季の打撃成績は?
大谷の今季の打撃成績は打率.308、打点89、本塁打43、OBP.407、OPS1.075となった。
本塁打王をはじめとして打撃タイトルの獲得に期待がかかるが、アメリカン・リーグの打撃三部門はどのようになっているのだろうか。現時点におけるランキングを紹介する。
アメリカン・リーグ打撃三部門上位3人
《 ホームラン HR 》
②ロベルト(ホワイトソックス) 32
③ガルシア(レンジャーズ) 30
《 打率 BA 》
①ディアス(レイズ) .322
② ビシェット(ブルージェイズ) .321
③大谷翔平 .308
《 打点 RBI 》
①ガルシア(レンジャーズ) 92
①タッカー(アストロズ) 92
③大谷翔平 89
※8月18日(日本時間8月19日)終了時点
大谷翔平の移籍先は?
大谷も勝ちにこだわるのなら他にさっさと移籍したほうが良いのだが、大谷にはMLBの制度上その権利が今の時点ではないので、今季が終わってフリーエージェント(FA)の権利を獲得してからの楽しみだ。
契約更改のことを考えると打撃成績の方が重要な気がする。TWPはいつまでやれるか分からない。
大谷の獲得を目指す球団も最後は打者としての価値を考えて契約するものと思われるからだ。
エンゼルスは今年も下位に低迷するだろう。その場合でも、大谷にはどうか、シーズンを元気な状態で終えてほしい。とにかく無事を祈りたい。
来季以降は、ドジャースあたりで毎年ワールドシリーズやチャンピオンシップで奮闘する大谷を早く見たい。
ただ、大谷の場合、「お金」の問題じゃなく「居心地の良さ」「勝手の良さ」が優先で、慣れた西海岸のTWPを自由にやらせてくれるエンゼルスであと2年ぐらいの短期契約(残留)はあるかもしれない。
でも、個人的には移籍したほうが良いと考えている。