ブルース・ボウチー監督率いるレンジャーズは、トレードデッドライン前にメッツから獲得したマックス・シャーザーがアスレチックス相手に7回1失点の好投。8月は負けなしの8連勝を飾った。
MLB2023 GAMEDAY
シャーザー好投 レンジャーズ がっちり首位固め
この勝利でレンジャーズは今季48試合を残して早くも昨季の勝利数(68勝)に並んだ。2016年以来の地区制覇に向けて後半戦も好調だ。
7月30日にメッツからトレード移籍してきた先発右腕シャーザーが7イニングを被安打3、奪三振6、与四球2、失点1。期待に応えるピッチングだった。
Max control. #StraightUpTX pic.twitter.com/IlhC8SKTGN
— Texas Rangers (@Rangers) August 9, 2023
シャーザーは移籍後、2先発で2勝目。メッツでの成績を含めると今季11勝4敗、防御率3.88、WHIP1.18、奪三振136、9イニング換算の奪三振率10.14。
そして、レンジャーズを3ゲーム差で追走するアストロズもア・リーグ最高勝率のオリオールズ相手に9回逆転勝ちしている。カイル・タッカーが最終回に起死回生の19号逆転満塁本塁打を放っている。
この2強に大きく離されているが大谷翔平所属のエンゼルスもジャイアンツ戦GAME2に7対5で勝って7連敗を止めた。
大谷翔平は初回にタイムリーヒットを放つなど4打数1安打1四球(申告敬遠)だった。移籍組のルーカス・ジオリトが6イニングを失点3で7勝目(8敗)を挙げた。最後はこれも補強したドミニク・リオンが今季初セーブをマークしている。
明日は先発登板の「二刀流デー」になるので連勝して3連戦の勝ち越しを決めたいところだろう。
【 #エンゼルス 】#大谷翔平 今日は先制のタイムリーヒット!!
— MLB Japan (@MLBJapan) August 9, 2023
チームは7対5でジャイアンツに勝利し、連敗をストップしました👏#日本人選手情報https://t.co/iw7VLvC2PL pic.twitter.com/gPX3Nk7RQb
ポストシーズンのスケジュールが発表されたが、現時点ではオリオールズに移籍した藤浪晋太郎、ブルージェイズの先発ローテーションを支えている菊池雄星の2人を除いて大谷所属のエンゼルス、ダルビッシュ所属のパドレス、鈴木誠也のカブス、吉田正尚のレッドソックスなど日本選手が優勝争いやポストシーズンに絡んでくる可能性はかなり低くなってきた。
AL「首位打者」争いはシーガーの可能性広がる
レンジャーズは、コーリー・シーガーが5打数3安打(1本塁打)2打点。今季の打撃成績は打率.353、19本塁打、66打点。
現在、ア・リーグの打率部門は、打率.322のヤンディ・ディアス(レイズ)がトップ。
2位はボー・ビシェット(ブルージェイズ)の.321。3位が大谷翔平(エンゼルス).307。4位ジョシュ・ネイラー(ガーディアンズ).306。5位吉田正尚(レッドソックス).304になっているが、こちらは日々変動し、各チームが残り40試合以上ある現段階ではどうなるか分からない。
大谷や吉田の個人タイトル獲得に期待したい。とくに大谷は本塁打と打点の二冠も可能性が有り。首位打者を獲れば「三冠王」に輝く。
ただ、隠れ首位打者のシーガーが、残りの試合をフル出場するとぎりぎりでシーズン規定打席(502打席)に到達しそうな感じになってきた。
Corey's putting up video game numbers. pic.twitter.com/yPFlHyu4rs
— Texas Rangers (@Rangers) August 9, 2023
仮に502打席に届かなかったとしても、シーガーは首位打者となり得るという。
例えば、492打席でシーズンを終えた場合、不足分の10打席をノーヒットで計算して、実際の打数(と安打)に加え、それでも他の選手の打率を上回れば、シーガーが首位打者に成るという。