メジャーリーグでは1968年以来55年ぶりに全30球団が一斉にレギュラーシーズンの開幕を迎えた。
MLB2023 Opening Day
開幕戦にはWBCでも活躍したエンゼルスの大谷翔平とレッドソックスの吉田正尚が先発出場。侍ジャパンの一員とした二人だが、所属チームでも存在感をアピールしたが、試合結果は両チームとも1点差の僅差で敗れ開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。
エンゼルスは大谷好投もブルペン陣が打たれて逆転負け
大谷は「3番・投手」のTWP(TWO-WAY PLAYER)として今季も元気な姿を見せてくれた。
開幕投手は2年連続2回目。6イニングで球数93球(ストライク55)、被安打2、無失点で毎回の10三振を奪う力投だった。
最速100.7マイルを計測したが4シームは制球が悪くスイーパーと呼ばれるスライダー中心に組み立てる投球内容に見えた。
ユニコーン 🦄 pic.twitter.com/6P4juvGyVg
— Los Angeles Angels (@Angels) March 31, 2023
勝利投手の権利を持って降板したが、エンゼルスは救援のハーゲットが1イニングを無失点に抑えたまでは良かったが、3番手のループ、4番手テペラのベテランブルペン投手が逆転を許して1対2で敗戦。相変わらずの「なおエ」パターンだった。
エンゼルスの打撃陣は、1番のウォードと大谷が1安打。大谷は8回のチャンスでは申告敬遠で勝負を避けられた。3打数1安打だった。
遊撃手で出場した新戦力の8番ウルシェラが2安打、9番のオホッピーがタイムリーヒットを記録したが、3番大谷以下の4番レンドン三塁手、5番レンフォー右翼手、6番レンヒーフォ二塁手の「3Ren」3人はノーヒットだった。
エンゼルスは正捕手スタッシと正一塁手ウォルシュが故障で離脱。オホッピー捕手は昨年8月、ブランドン・マーシュ外野手とのトレードでフィリーズから移籍したプロスペクト。2000年2月生まれの23歳で、エンゼルスの開幕戦では史上最年少のスタメン捕手の大役を見事にこなした。
Game 1.
— Los Angeles Angels (@Angels) March 30, 2023
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吉田は2安打の鮮烈デビュー
本拠地フェンウェイパークで開幕したレッドソックスの開幕戦には吉田正尚が「4番・左翼手」でスタメン出場した。
吉田は6点差のビハインドで迎えた6回無死一、二塁の第3打席。2番手の救援左腕アキンが投じた91マイルの高めの速球を捉え、二塁手のグラブを弾く中前タイムリーヒットを放った。これが嬉しいメジャー移籍後の初安打だった。
吉田は8回1死一塁の第4打席にも救援右腕ベイカーの95マイルの速球を振り抜き、一塁手のミットを弾く痛烈なライト前ヒットを放ち、ボストンの熱狂的なファンの前でマルチ安打という結果を出した。強烈な一撃は鮮烈なイメージを与えたに違いない。
Masataka Yoshida makes some noise in his @RedSox debut! #OpeningDay pic.twitter.com/2yu9SN7VH3
— MLB (@MLB) March 30, 2023
この日は、4打数2安打1打点で1死球を含めて3打席で出塁した。試合を中継した地元放送局NESNは「全ての目が、オリオールズ戦でMLBデビューを果たした吉田正尚に注がれた。WBCで見せてくれた通り、プレッシャーと本拠地フェンウェイパークの大観衆にも動揺しなかった」と報道。
さらに、「開幕戦を見た全てのレッドソックスファンに間違いなく好印象を残した」と吉田のプレーを評価した。