ダイヤモンドバックス期待のプロスペクトが複数年契約に合意している。
MLB契約情報
今季の新人王最有力候補に挙げられているダイヤモンドバックスの若手有望株コービン・キャロルが8年総額1億1000万ドルで契約延長することで合意した。メジャーリーグ公式サイトが報じている。
コービン・キャロルの契約
※サインボーナス(契約金)500万ドル(年62.5万ドルを8年間)
2023年162万5000ドル(サインボーナス62.5万ドル含む)
2024年362万5000ドル(サインボーナス62.5万ドル含む)
2025年562万5000ドル(サインボーナス62.5万ドル含む)
2026年(調停1年目)1062万5000ドル
2027年(調停2年目)1262万5000ドル
2028年(調停3年目)1462万5000ドル
2029年(FA1年目)2862万5000ドル
2030年(FA2年目)2862万5000ドル
総額:8年1億1100万ドル
2031年は球団オプションが付属しており、オプション行使の場合、総額9年1億3400万ドルの契約になる。球団が破棄した場合のバイアウトも500万ドルに設定されている。
2031年(FA3年目)2862万5000ドル(球団オプション)
※球団オプションのバイアウト500万ドル
Corbin Carroll Contract Details, Salaries, & Earnings | Spotrac
また、2029年〜2031年の成績によってはさらに2000万ドルのインセンティブが付いており、キャロルは最大で9年1億5400万ドルを得る可能性があることが報じられている。
22歳のキャロルは、2019年ドラフト1巡目(全体16位)でダイヤモンドバックスに入団し、昨年8月にメジャーデビュー。32試合に出場して打率.260、4本塁打、14打点、2盗塁、OPS.830でメジャークラスのレベルに対応できることを証明して見せた。
以前にも紹介したが、今季シーズン前の「MLBパイプライン」によるプロスペクト・ランキングTOP100でオリオールズのガナー・ヘンダーソンに次いで全体2位にランクインしている。
先日もナショナルズがキーバート・ルイーズ捕手と同じような長期契約に合意した報道があったが、昨年もレイズがワンダー・フランコと11年1億8200万ドル、マリナーズも1年目のフリオ・ロドリゲスと13年2億1000万ドルの長期契約している。
ただし、フランコもロドリゲスもサービスタイム100日以上であったのに対しキャロルの場合は僅か38日での長期契約だった。
メジャーで僅か32試合しか出場していない選手に1億ドル以上の契約は大きな賭けのように感じるが、球団側としても早い時期に長期契約を結んで、今後の相場を考えても比較的安い契約金で保有期間を延ばすというのが最近のトレンドみたいだ。トッププロスペクトたちもこれを受け入れている。
考えてみれば2020年は異例の60試合短縮シーズンで、2021年オフの労使協定もスムーズに合意せずロックアウトも長期化した。先行き不透明な時代を象徴しているのかもしれない。
▼記事参考
Corbin Carroll - MLB Trade Rumors