ジャイアンツと13年3億5000万ドル、メッツと12年3億1500万ドルと合意が報じられていたカルロス・コレアだったが、これまでの故障歴が仇となって両球団の身体検査をクリアできず、最終的には昨季まで所属したツインズとの再契約で決着したようだ。
MLB契約情報
契約は13年から12年、そして6年契約へ
少しでも有利な条件を求めて球界全体をお騒がせしたが、結局は若いのに年平均120試合程度しか出場していなかった履歴が契約に大きく影響したという事だろう。最終的には元さやに納まった形だ。
様々な見解があるかもしれないが、コレアに関わった各球団は賢明な判断をしたように思う。
これまでの経緯
ジャイアンツと13年3億5000万ドルが破断
メッツと12年3億1500万ドルも破談⇒6年1億5750万ドルを再提示
ツインズとの契約で保証されるのは6年2億ドルだけになったが、これでもツインズにとっては契約年数でも金額でも球団史上最大のFA契約という“誠意”を示した。
そして、報道によるとコレアの出場打席数に応じてインセンティブが与えられる内容も盛り込まれている。
コレアのオプション内容
コレアが2028年に575打席以上出場で、翌年の年俸2500万ドルが保証され、2029年に550打席以上なら翌年は年俸2000万ドル、2030年に525打席以上なら翌年は年俸1500万ドル、2031年に502打席以上なら翌年は年俸1000万ドルで打席数に応じて契約が自動更新される内容になった。
コレアが打席数をクリアできなかった場合、ツインズに球団オプションの選択権が与えられるようだ。
そして、それだけならコレア側にも不利なので、「ノートレード条項」という全球団に対するトレード拒否権も盛り込まれている。
コレアも今回の右往左往した契約騒動を謙虚に受け止めて、フィジカルを鍛え、日々精進に努めて1試合でも多くファンの前でプレーが披露できるような選手になってほしい。
長期契約は球団にとってもメリット、デメリットの両面ある。残りの数年が不良債権になったケースも多い。
若いのに欠場が多い選手に対しては、長く高給保証するよりもこういう契約のほうが本人のためかもしれない。