メジャーリーグ移籍情報
FA市場で移籍先が注目された大物遊撃手の移籍先が決まった。MLB公式サイトによるとカルロス・コレアがミネソタ・ツインズと3年総額1億530万ドルで契約に合意した。
今オフはスター遊撃手たちがFA市場を賑わせた。1番人気だったコーリー・シーガーはロックアウト前にレンジャーズと10年3億2500万ドルの大型契約を結んだ。
コレアの2021年シーズン成績
27歳のコレアは、昨季アストロズで148試合、打率.279、本塁打26、打点92、OPS.850を記録して「ベースボール・リファレンス」が算出するbWARでも7.2を記録。
これは大谷翔平の9.1やマーカス・セミエンの7.3に次ぐ高い数値だった。また遊撃の守備でもトップの守備防御点+20をマーク。
ツインズとは一時的な契約か?
過去最高のシーズンだったコレア。こうした実績もあって本人は、マーケットで最高峰の評価を期待していたのだろう。それだけに今回の契約はコレアにとっては暫定的なものかもしれない。契約期間、総額でも予想より意外と低いものになった。
ただし、これでも公式サイトによると年平均3510万ドルは内野手としては史上最高額らしい。
ということでコレア側はとりあえずスプリングトレーニングはスタートしたし、ロックアウトが長かった分、大型契約を結ぶには開幕まで時間もない。とりあえず年平均は最高額なので、それで納得して移籍先を決めたような契約だった。
メジャーリーガー達はプライドが高いから「野手では今オフ最高額」が決め手になったのだろう。
この契約には、今季終了後と来季終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が付属しており、そのことから考えても、とりあえず今季はツインズに所属して来季以降に移籍市場の様子をみながら有利な契約を待つプランに切り替えたのだろう。
というのは、ヤンキースがトレードでアイザイア・カイナーファレファを補強。カブスもFAのアンドレルトン・シモンズを獲得するなど、コレア争奪戦に噂があった球団が次々と遊撃手の補強を完了して撤退。
ここにきて昨季まで所属していたアストロズとの再契約も取りざたされたが、コレアは故障歴が多く過去7年間でも140試合以上が2016年と2021年の2年だけ、コレアの状態をよく知るアストロズさえ5~6年契約のオファーが精いっぱいだった。
ツインズは強打の大物遊撃手を獲得
それでも野手最高額の評価は手に入れた。ツインズにしても正遊撃手シモンズがFAで退団し、レンジャーズからトレードで獲得したカイナーファレファもすぐさまヤンキースへ放出。遊撃は補強ポイントになっていたので、3年という短期でリスクの少ない契約で大物選手を手に入れることに成功した。
Correa has career 1.205 OPS at Twins’ Target Field. @MarkBermanFox26 1st with Correa story
— Jon Heyman (@JonHeyman) March 19, 2022
また、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによるとコレアは、ツインズのホームであるターゲット・フィールドではキャリアでOPS1.205という抜群の相性で、そうしたこともツインズ入りを決断させた要因かもしれない。
ツインズの主な補強状況
▼ソニー・グレイ投手
レッズからトレード移籍
▼ディラン・バンディ投手
1年400万ドル、2023年は1100万ドルの球団オプションでバイアウト100万ドル
▼ゲーリー・サンチェス捕手
ヤンキースからトレード移籍
▼ジオ・アーシェラ
ヤンキースからトレード移籍
▼ベン・ロートベット
ヤンキースからトレード移籍