移籍先候補のジャイアンツ、パドレス、レンジャーズなど7球団との面談を5日までに終えた大谷翔平。
ここでもすでにお伝えしたがジャイアンツは、エバンスGM、ボウチー監督のほかWBCアメリカ代表の捕手バスター・ポージー捕手も交渉に同席して、熱意を示した。
大谷翔平NEWS
地元紙サンフランシスコ・クロニクル(電子版)によれば、ジャイアンツは、指名打者(DH)制ではないナ・リーグ所属のため、外野のポジションを用意して打者としても起用できる案を提案。大谷には外野3ポジションを高いレベルでこなせる能力があるとみているという。
Top MLB prospect Shohei Ohtani has reportedly narrowed his list of teams to seven. His final decision is due by December 21st. pic.twitter.com/bOKO4zPXnx
— SportsCenter (@SportsCenter) 2017年12月6日
パドレスは投打とも選手層が薄く、二刀流に挑戦するには適した環境と言える。日本ハムでトレーニングコーチを務めた中垣征一郎氏も所属しており、グリーン監督も日本ハムでプレーした経験がある。
2008年から今季までの10年間、北海道日本ハムとパドレスが業務提携を結び、北海道日本ハムはアリゾナ州のパドレスの施設で春季キャンプを行っていた。
また、現地6日には大谷獲得に向けて マリナーズとエンゼルスが新人規定の海外選手を獲得するためのボーナスプールの上限枠を増額したことをMLB公式サイトが報じている。
ここで注意しなければならないのは、インターナショナル・ボーナスプールというのは「資金を使う権利」であり、「資金そのもの」を指すわけではないということだ。今回のトレードによりツインズの資金が200万ドル減るわけではないし、マリナーズとエンゼルスの資金が100万ドルずつ増えるわけでもない。あくまでも海外フリーエージェント選手に使える資金の枠がツインズは200万ドル減り、マリナーズとエンゼルスは100万ドル増えたというだけである。単純な金銭トレードでないことを理解しておかねばならない。
大谷が契約金の多寡に重きを置いていないことは周知の事実であり、マリナーズとエンゼルスの今回の動きは「最後の誠意」を示すための動きである可能性が高い。それでも、この両球団が今年のドラフトで指名したばかりの有望株を大谷資金のために放出したことは事実である。両球団の大谷獲得への本気度がうかがえる動きとなった。
ややこしいシステムなので、原文をそのまま引用させてもらったが、これにより両球団は、ミネソタ・ツインズからそれぞれ100万ドル(約1億1,000万円)のインターナショナル・ボーナスプール・マネーを獲得した。
その見返りとして、マリナーズはデービッド・バヌエロス捕手、エンゼルスはジェーコブ・ピアソン外野手というプロスペクトを1人ずつツインズへ放出している。
これによりマリナーズは大谷に対して255万7500ドル(約2億9000万円)、エンゼルスは231万5000ドル(約2億6,000万円)のオファーが可能になった。
これに移籍金上限の2000万ドル(約22億6000万円)が獲得した球団から北海道日本ハムに支払われる。