MLB メジャーリーグ物語

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ドジャース、因縁の守護神獲得へ? 大谷翔平との関係を超えた大型補強の行方

 

ロサンゼルス・ドジャースが、ナショナル・リーグのセーブ王に輝いた右腕、ロベルト・スアレス獲得に向けて本格的に動き出しているとの報道が、大きな波紋を広げている。

 

MLB 移籍市場の目玉、スアレスの驚異的な実績

 

 

今オフのMLB移籍市場で最も注目を集めるリリーバーの一人が、サンディエゴ・パドレスからFAとなったロベルト・スアレスだ。

 

 

ベネズエラ出身の34歳ベテラン右腕は、今季70試合に登板し、防御率2.97を記録。特にクローザーとして躍動し、リーグトップの40セーブをマークして見事ナ・リーグのセーブ王に輝いた。ブルペンの絶対的な切り札として、その存在感を証明した。

 

ドジャース専門メディア「ドジャース・ネーション」や米スポーツ専門サイト「The Athletic」は、ドジャースブルペン再建の最重要補強ポイントとしてスアレスをリストアップしていると報じている。

 

推定契約金は3年総額5400万ドル(約83億円)とも伝えられ、ライバル球団パドレスからの“強奪”となれば、シーズンオフ最大の話題となることは必至だろう。

 

 

乗り越えるべき「因縁」:大谷翔平への死球事件


しかし、この大型補強には、無視できない複雑な背景が存在する。

 

スアレスは今季6月のドジャース戦で、大谷の背中へ死球を与えた経緯がある。この投球はMLBから「故意死球とみなされ退場、3試合の出場停止処分が下された。

 

この「因縁」から、ドジャースファン、特に大谷ファンからは強い拒絶反応が予想される。現地メディアも「スアレスは事件について謝罪が必要かもしれない」と指摘しつつも、「勝ち続ければ過去は忘れられる」と、勝利による雪解けを期待する楽観的な見方も示している。

 

 

過去を水に流した大谷のコメント

 

注目の的となっている大谷は、25日(日本時間26日)のオンライン会見で、この件について冷静な見解を示しました。

 

「もう昔のことなので全部忘れました」

 

大谷が報復行為に個人的な感情を抱いていないことは理解されているようだ。

 

 

 

 

これは私個人の見解だが、当時の状況は「チームの誰かの指示があった、あるいは空気を察して大谷に死球を与えた」という、チーム間の戦略的な行為として理解し、すでに過去の出来事として受け流す方が、スポーツマンらしい姿勢だと考える。

 

この認識は、スアレス選手の獲得に向けた障害を一つ取り除くものとなりそうだ。

 

慎重なドジャースの補強戦略

 

一方で、ドジャースは昨季のタナー・スコットとの大型契約が期待通りの結果に至らなかったことから、長期かつ高額な契約には慎重な姿勢を見せている。

 

もしスアレスが、アロルディス・ディアスら他候補と比べて比較的短期で妥当な条件で契約可能であれば、ドジャースにとって最も現実的で、かつ即戦力となるだろう。

 

ブルペンの安定は、常勝を義務付けられたスター軍団ドジャースにとって、優勝争いに直結する生命線。

 

大谷翔平を擁するチームが、過去の因縁を持つセーブ王を新守護神として迎えるのか。この移籍劇は、ドジャースの来季を占う最大の焦点になりそうだ。