スプリングトレーニングのオープン戦が始まったメジャーリーグだが、ここにきて負傷者が出てくる時期でもあり、負傷により抜けた戦力(ポジション)を埋めていく補強が始まった。
MLB契約情報 マイナー契約
この時期になればメジャー契約でもある40人枠がほぼ固まったチームがほとんどなので、この場合はマイナー契約になることが多い。
パドレスがオリオールズからフリーエージェント(FA)となって所属先が決まっていなかったルーグネッド・オドーア内野手とマイナー契約を結ぶことで合意したようだ。
Padres agree to deal with Rougned Odor
— Jon Heyman (@JonHeyman) March 1, 2023
オドーアはベネズエラ出身の29歳。レンジャーズ時代の2014年に20歳でメジャーデビューした内野手で元WBCベネズエラ代表選手。
オドーアといえば、レンジャーズ時代の2016年5月。ブルージェイズ戦でホセ・バティスタの二塁ベースへの悪質なスライディングで壮絶な大乱闘を繰り広げて退場。その時のイメージが強烈な選手だ。ラテン系の選手は気性が荒い。
キャリア9年で通算では1095試合(二塁手で1037試合)、打率.231、174本塁打、550打点、OPS.712。レンジャーズの正二塁手でシーズン30本塁打を3回記録している。
2019年以降は、成績が低迷。特に三振が多く、2019年には178三振(三振率30.6%)という不名誉な記録で、2021年4月にレンジャーズからヤンキースにトレードで放出され、そこでも結果を残せず2022年はオリオールズと単年契約していた。
昨季オリオールズで135試合に出場して打率.207、13本塁打、53打点、6盗塁、OPS.632。守備でも二塁手として16失策、守備防御点-9というキャリアワーストで攻守に精彩を欠き所属先が決まっていなかった。
外野の名手JBJもロイヤルズとマイナー契約
また、同じ日にロイヤルズがブルージェイズからフFAのジャッキー・ブラッドリーJr.外野手とマイナー契約で合意している。
We have signed OF Jackie Bradley Jr. to a minor league contract with an invitation to big league Spring Training.
— Kansas City Royals (@Royals) March 1, 2023
MLB公式サイトによるとロイヤルズも外野手で正中堅手候補だったドリュー・ウォーターズが左腹斜筋を痛め、ディエゴ・ヘルナンデス外野手も負傷。ブリュワー・ヒックレンも右肘に不安を抱えるなど、外野手に複数の故障者が出ている状況らしい。
2016年オールスター・ゲーム選出、2018年ゴールドグラブ賞などレッドソックスの外野の名手だったブラッドリーJr.は今週中にチームに合流し、開幕ロースター入りを目指すことになる。