MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

アスレチックスの藤浪晋太郎、メジャー初マウンドは2回3奪三振の無失点デビュー

 

オープン戦がスタートしているメジャーリーグで、早くも藤浪晋太郎大谷翔平の同世代対決が実現した。今回は藤浪のメジャー初マウンドにスポットを当てて紹介したい。

 

MLB2023

 

メジャー初登板も落ち着いてピンチを切り抜けた藤浪

 

アスレチックスの藤浪晋太郎投手が2月28日(日本時間1日)、「カクタスリーグ」のエンゼルス戦で“メジャー初登板”を果たした。

 

 

メジャー移籍した藤浪晋太郎の初登板は、メジャー屈指のスターに成長した“TWO-WAY PLAYER”大谷翔平との9年ぶりの投げ合いという事で注目の一戦になった。

 

藤浪は初球から97マイル(約156.1キロ)を披露。先頭打者のフレッチャーを空振り三振に仕留めた。

 

 

2回は先頭から3者連続四球を許すなど、制球に苦しんだが、無死満塁から97マイルの直球で見逃し三振。次打者を遊ゴロ併殺でピンチを切り抜けた。

 

藤浪は予定された2イニングを投げ被安打1、与四球3、奪三振3の無失点デビューだった。最速98マイル(約157.7キロ)を投げるなど、まずまずの仕上がりを見せた。

 

同じ1994年生まれの大谷翔平とは2014年オールスター以来9年ぶりの投げ合い。必要以上に注目され緊張感もあったマウンドだったが、この日の投球は「60点ぐらい。及第点いくかいかないか」と自己分析していた。

 

大谷翔平の今季初登板ということもあってMLB公式サイトでもトップ記事で伝えていたが、MLB公式サイトでアスレティックス番記者マーティン・ガジェゴスは「日本にいた頃から彼はコマンド(制球力)が狂うのが悩みだった。しかし、今日はちゃんと落ち着きを取り戻せていた」と3者連続四球の後のピッチングを評価した。

 

ガジェゴス記者はマスクを被った正捕手候補のシェイ・ランゲリアーズのコメントを紹介。「今日のフジは本当にスムーズだった。とくに初回は本当にいい投球だったと思うし、2回はそれ以上の投球をしようと思っていての内容だ。彼は十分に優秀だし、十分に通用する投球をしている。(周りは)少しリラックスしたほうがいい」と評価した。

 

 

この両者の対戦は同じディビジョンという事もあって今後も楽しみだ。

 

◆日本人投手の先発対決 

 

オープン戦では16年3月21日の前田(ドジャース)-岩隈(マリナーズ)以来。他に1998年野茂(ドジャース)-吉井(メッツ)、2002年野茂(ドジャース)-大家(エクスポズ)、2009年松坂(レッドソックス)-川上(ブレーブス)が対戦している。