フィリーズとタイガース間で現地7日、複数の選手が動くトレードが成立した。
MLBトレード情報
今回のトレードで移籍するのは、タイガースからグレゴリー・ソト投手と剛腕ロジャー・クレメンスの四男コディ・クレメンス内野手の2選手。これに対してフィリーズはマット・ビアーリング外野手、ニック・メイトン、ドニー・サンズ捕手の3選手。
フィリーズへ移籍するソトは、27歳の救援左腕で、昨季は64試合に登板して60.1イニングを投げ、2勝11敗30セーブ、2ホールド、防御率3.28、60奪三振を記録。2年連続でオールスターに選出されおり、フィリーズのブルペン強化に効果のありそうなリリーバーだ。
フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長は「我々は放出した選手のことを気に入っていたから簡単なトレードではなかった。しかし、少なくともあと3年間は保有できる質の高いリリーバーを手に入れることができた」とコメント。
Tigers Notes: Harris, Soto, Offense, Bullpen https://t.co/9qMfOuCHxs pic.twitter.com/jdwmtPe2UJ
— MLB Trade Rumors (@mlbtraderumors) January 8, 2023
そのためフィリーズは、対価としてメジャーレベルの選手2名に加えてチーム内プロスペクト・ランキング21位の捕手を差し出したようだ。
タイガースへ移籍するビアーリング外野手は昨季、117試合に出場し、打率.246、6本塁打、32打点、7盗塁、OPS.648を記録。伸びしろのありそうな選手でMLB公式サイトによると左投手に強いらしい。
メイトンは25歳のユーティリティ選手で、昨季は35試合に出場して打率.250、5本塁打、17打点、OPS.855を記録。二塁、三塁、遊撃、左翼、右翼の5ポジションに加え、投手としても2試合に登板している。
サンズは26歳のプロスペクト捕手。昨季の主な成績はマイナー3Aクラスで57試合、打率.308、出塁率.413、OPS.841をマーク。彼も今後の成長が期待できそうな選手だ。
フィリーズはブルペンの補強に成功したが、貴重なプロスペクトを含むそれなりの選手を差し出した。
ポストシーズンなど短期決戦でのブルペンの依存度はますます増えている、そこを狙うチームはフィリーズのようにブルペン強化に余念がない。
そういう意味ではエンゼルスなどはそれほど強化していないような気がするが、今後の補強に期待したい。