エンゼルスの大谷翔平が打者としてチームの勝利に貢献した。それも劇的だった。
GAME DAY きょうの大谷翔平
エンゼルスの大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、本拠地でのナショナルズ戦に「3番・DH」で先発出場。
連敗ムードが漂っていた2点ビハインドの9回だった。大谷は第5打席で起死回生の同点2点二塁打を放ち、最後は二塁走者としてホームに生還してサヨナラ勝ちに貢献した。
4打席ノーヒットで迎えた最終回だった。あわやスタンドインかというフェンス直撃の大飛球だった。
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— Los Angeles Angels (@Angels) May 8, 2022
ピンクバットから黒いバットに変えて
この日は「ハッピー・マザーズ・デー」でMLB全体が各地の球場で「母の日」プロモーションを行っていた試合だった。
大谷もピンクバットで打席に立っていた。そして、9回裏の最終回。よく見ると通常の黒バットに戻していた。
2死一、三塁の場面だった。右腕タナ―・レイニーの2球目スライダーを左中間へ打ち返した打球はフェンス直撃の2点二塁打になった。
THE SPEED. THE EMOTION. SHOHEI OHTANI. THE ANGELS. ITS SPECIAL
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続くアンソニー・レンドンのセンター前ヒットで一気に生還し、勝ち越しのベースを踏んだ。大谷の走力が活きたシーンだった。打撃の次は走者として威力抜群の走塁を見せた。
あの場面、結果論だが、昨年の終盤なら大谷を申告敬遠する場面だった。しかし、今季のここまでの数字なら勝負してくるのも分かった。この日も4打席で3打数1四球1三振だったからだ。
結局、この2点二塁打で大谷の今季の打撃成績は打率.235、出塁率.289、長打率.378、OPS.685。本塁打3はやや寂しい気もする。
得点圏打率も20打数4安打の2割ちょうどで、まだまだ低いので、この試合をきっかけに徐々にアップしてくれることを期待したい。
なんとか首位キープ
まだまだ3分の一も消化していないシーズン序盤だが、エンゼルスにとっては、負ければ強豪アストロズに抜かれて地区2位に後退する一戦だっただけに、価値ある1勝かもしれない。
これで、20連戦は11勝6敗になった。次は強敵レイズとの3連戦。好調なチームは故障者もなく前半戦を戦ってほしい。