8月30日に40歳になった右腕アダム・ウェインライトが10月1日(日本時間2日)、カージナルスと1年契約で合意した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンらが伝えている。
MLB契約情報
具体的な契約内容は今後の報道を待つことになるが、1年1500万ドル以上らしい。ウェインライトの今季年俸は800万ドルだったので倍以上のアップになるが、今季の活躍をみれば当然の相場観はある。
800万ドル+1500万ドル。2年総額2300万ドルと考えればこれまでの貢献度を考えても安いと言えるかもしれない。
Wainwright one-year deal is for more than $15M so figure he about/at least doubled his $8M 2021 salary. #cards
— Jon Heyman (@JonHeyman) October 1, 2021
メジャー17年目のウェインライトはカージナルス一筋のフランチャイズ・プレーヤー。通算184勝(105敗)でMLBオールスターゲームにも3度(2010年、2013年、2014年)選出され、「サイ・ヤング賞」投票でも4度、3位以内に入っている。
フィールドの内外で社会に貢献した選手に贈られる「ロベルト・クレメンテ賞」も昨年受賞している。
今季も32試合に先発して206.1イニングで、17勝7敗、防御率3.05、FIP3.66、WHIP1.057、奪三振174。9イニング換算の三振数も7.6とキャリア平均と変わらず、同じく与四球数(BB/9)も2.2で若手投手の見本になるような制球力がある。
来季は40歳で迎えることになるが、引退時期について明言していない。本人は「(長年の相棒モリーナ捕手と)一緒に去ることになるだろう」としているが、カージナルスのビル・デウィットJr.会長は「球団史上、最も偉大な選手の1人だ」とコメントしている。
殿堂入り確実とされているモリーナとのバッテリーも来季も見られるということでベースボールタウンのファンたちには嬉しいニュースだろう。
なお、今季のナ・リーグワイルドカードではウェインライトの先発が予想されている。