MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ブレーブスがNL東部地区4連覇 21回目の地区優勝

フィリーズとの首位決戦3連戦をスイープしたブレーブスが地区優勝を決めた。

 

NLは各地区優勝とワイルドカードが決まる

 

メジャーリーグは30日(日本時間10月1日)、ナショナル・リーグ(NL)の東部地区でアトランタ・ブレーブス21回目の地区優勝を決めた。

 

 

2連勝して地区優勝に王手をかけていたブレーブスが3連戦を3連勝で一気に地区優勝を決めた。

 

 

防御率でMLB30球団中8位の先発陣と同16位の差がもろに出た試合だった。ブレーブス先発のイアン・アンダーソンは7回途中まで被安打3、失点2でゲームを作り、今季9勝目(5敗)。クローザーのウィル・スミスが今季37セーブ目をマークした。

 

 

一方のフィリーズは、夏にトレードでレンジャーズから補強した先発右腕カイル・ギブソンがホルヘ・ソレアーに先頭打者アーチを浴びるなど5回途中で5失点(自責点4)を献上して前半戦で敗戦ムード。

 

 

結局、フィリーズの終盤の反撃を振り切ったブレーブスが5対3で勝利。前節から5連勝で底力を見せた。

 

 

 

 

ブレーブスは前半戦に故障者が続出、先頭打者ロナルド・アクーニャJr.(右膝前十字靱帯断裂)や若手のエース格だったマイク・ソローカ(アキレス腱再断裂)などの主力選手を故障で失うなど戦力が整わず、7月後半の時点で優勝確立6.1%、プレーオフ進出確立7%だった。

 

 

しかし、ワールドシリーズの制覇を目指してスタートしたチームは、2010年から6度もポストシーズンに進出している底力を見せつけてメディアの予想を覆した。

 

 

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メジャーでも日本でもそうかもしれないが、リーグ戦の場合、本当の勝負は後半戦だ。メジャーの場合、AクラスとBクラスを分けるのは9月の戦いだろう。常勝チームは勝負どころの9月に照準を合わせてくる。

 

 

前半戦首位で折り返したニューヨーク・メッツブレーブスの差は、そんなところにある気がする。

 

 

新オーナーで注目のメッツは後半に失速して今季もBクラス確定

 

NL東部地区を振り返ると、メッツが後半戦に失速し、底力のある3連覇中のブレーブスフィリーズの追撃を振り切って前半3位の位置から優勝した。

 

 

オーナーが変わって派手に補強したメッツだったが、前半戦はその効果もあって首位でターン。ところが8月に10勝19敗、9月が12勝16敗と負け越し、終盤にはフィリーズにも抜かれて地区3位。勝ち越すこともできなかった。

 

 

この10年間で2度しかポストシーズンに出ていないメッツは、オーナーが変わっても万年Bクラスの体質からはなかなか抜け出せていないのだろうか。

 

 

メッツの新オーナーはヘッジファンドで財を築いたティーブ・コーエン氏だが、同じウォール街出身でスモール・バジェット(低予算)でも地区優勝を果たしているレイズのスチュアート・スターンバーグ氏にレクチャーを受けたほうが良いかもしれない。

 

 

ジョー・ジラルディ監督が就任して2年目のフィリーズは、終盤追い上げたが、2012年以降、9年ぶりの地区優勝は成らなかった。