ナショナルズの開幕投手マックス・シャーザーがダイヤモンドバックス相手に7回を完封(無失点)、10奪三振の快投を演じている。
MLB2021
試合は劇的な展開
この日は、ホームで7回106球(ストライク68)を投げて、許した安打は2、与えた四球も2、失点0の快投だったが、0対0の同点で球数100球を超えた時点で交代となった。
Tonight was Max Scherzer's 99th career game of 10+ strikeouts.
The only players in @MLB history with more such games are:
• Randy Johnson
• Roger Clemens
• Pedro Martinez#Scherzday // #NATITUDE pic.twitter.com/PiPDp4Zjcj
— Washington Nationals (@Nationals) April 17, 2021
試合は9回裏に新加入のカイル・シュワーバーが内角のシンカーを捉え、ライトスタンドに劇的なサヨナラ本塁打を叩き込んだ。
ダイヤモンドバックス3番手のアレックス・ヤングから放ったサヨナラ弾は移籍第1号。463フィート(約141メートル)の特大アーチだった。地元ワシントンDCのファンに名刺代わりの一発だった。
伝説の右腕になる存在。マックス・シャーザーは見たほうがいい
シャーザーは2015年に2回ノーヒットノーランを達成しており、通算で3度サイ・ヤング賞を受賞している現役最高峰の右腕。
奪三振数ではジャスティン・バーランダーに次いで現役投手2位だが、2010年代で挙げた161勝、2452奪三振はいずれもMLB全体で単独1位の記録。
2018年にはシーズン300奪三振を達成。これは、100年を越えるメジャーリーグの歴史の中でも(1900年以降で)17人目という偉業だ。
試合数が増えた近年でも1990年以降でシーズン300奪三振は他にカート・シリング、ランディ・ジョンソン、ペドロ・マルティネス、クレイトン・カーショー、そしてクリス・セールのたった5人しかいなかった。
10三振を奪った試合もこれで99試合目になった。これもMLBの歴史の中でノーラン・ライアン、ランディ・ジョンソン、ロジャー・クレメンス、ペドロ・マルティネスとシャーザーの5人しかいない。
36歳の右腕はその衰えを感じさせない伸びのあるストレート、左打者のフロントドアに鋭く食い込むパワースライダーや右打者へのフロントドアのカットボールなどキレのある多彩な変化球でダイヤモンドバックスの各打者を翻弄した。
これで今季は3試合、防御率2.37、WHIP0.68、奪三振24。通算奪三振は2808でサイ・ヤングを抜いて歴代22位になった。