MLBトレード情報
カブスのダルビッシュ有のトレードに続報が入ってきた。正月前の電撃トレードに発展しているようだ。
4人のプロスペクトを放出してまで先発左腕ブレイク・スネルをトレードで獲得したパドレスが、今度はカブスのダルビッシュ有の獲得を狙っているという情報は日本時間29日の未明から流れていた
MLB.comのマーク・フェインサンドがツイッターで伝えている内容では下記のようになる。
▶パドレス獲得:
▶カブス獲得:
ザック・デビース
オーウェン・カイシー
レジナルド・プレシアド
イスマエル・ミーナ
イェーソン・サンタナ
Cubs-Padres deal will be Yu Darvish and Victor Caratini to SD for Zach Davies, SS Reginald Preciado, OF Owen Caissie, OF Ismael Mena and SS Yeison Santana, per source.
— Mark Feinsand (@Feinsand) December 29, 2020
専属捕手も含めた大型トレード成立
ここからはスポーツ専門サイト「THE DIGEST」に掲載されたSLUGGER編集部による記事の情報だが、このトレードにはダルビッシュの「専属捕手」として知られるビクター・カラティーニもパッケージになっているという。
ダルビッシュ有と相性のいい捕手ビクター・カラティーニの二人に対してパドレスが差し出すパッケージは、27歳のローテーション投手ザック・デイビーズ(通算50勝36敗、防御率3.79)とMLBパイプラインでパドレスのチーム内プロスペクトランキング11位のレジナルド・プレシアド遊撃手、同13位のオーウェン・カイシー外野手、同15位のイスマエル・ミーナ外野手、20歳のイェーソン・サンタナ遊撃手の若手たちだ。
再建期だったパドレスは今季、ナ・リーグ2位の勝率をマークするなど大躍進を果たし、06年以来、14年ぶりにポストシーズンに進出した。
記事では最後にスネル、ダルビッシュの獲得がパドレスの「ワールドシリーズ初制覇」という悲願を達成するための「最後のピース」になるのだろうか、と結んでいる。
パドレスのトレード戦略、豊富なプロスペクトが交換要員
「The Athletic」のパドレス担当デニス・リンによるとオフシーズンの早い段階からパドレスのターゲットとなっていたということで、トミー・ジョン手術を受けたマイク・クレビンジャー投手の穴埋めとしてエース右腕の獲得に向けて交渉は本格化している。
A.J.プレラーGMは、レンジャーズのGM補佐時代の2011年オフには日本ハム・ダルビッシュ有の獲得に尽力している。そうした背景もあってトレードに白羽の矢を立てたのかもしれない。
パドレスは、この夏もトレードで10人を獲得する積極補強
2014年の夏からパドレスの編成責任者となったA.J.プレラーGMは、傘下ファーム層を整備。今季のシーズン前にはMLBプロスペクトランキングで10名近いプロスペクトを保有し、メジャー30球団中27位という低予算ながら「トレード戦略」で補強を続けている。
昨年オフも複数のトレードを仕掛けた。その結果、ブルワーズから先発ザック・デイビース投手とトレント・グリシャム外野手、レイズからトミー・ファム外野手とジェイク・クローネンワース内野手、さらにキンズラーに代わる二塁手としてアスレチックスからジュリクソン・プロファー内野手、救援のエミリオ・パガン投手らを獲得した。
そして、今夏にも2006年以来、14年ぶりのポストシーズン進出に向けて大型トレードを敢行し、6件ものトレードを成立させた。インディアンスから先発右腕マイク・クレビンジャーら10人を獲得するなど積極補強を行い話題になった。
ペイロールを削減したカブス
MLB公式サイトによると、カブスはチームのペイロールの削減を進めたいが、トレード候補となる選手が今季軒並み不振で成績を落としたため、見返りが期待できる選手がダルビッシュと先発右腕カイル・ヘンドリックスくらいしかいないという。
カブスとパドレスのトレード成立には、説得力のあるパッケージをまとめることができるかどうかが課題っだたが、2対5という大型トレードが成立した。
カブスファンからすると、このトレードは、どこか寂しい気もするが、カブスはダルビッシュの残りの契約分6200万ドルを削減した。
▽Information source
https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=32021