全30球団の開幕スタメン&ローテ予想
MLB公式サイトが「Predicting all 30 teams' Opening Day rosters」(全30チームの開幕戦のロースターを予測する
)というタイトルで記事を掲載している。
ファンタジーベースボールの愛好者には参考になる情報だが、そうでなくても今季のペナントレースを占う上では参考になる記事だろう。
先日、このブログでも大谷翔平所属のエンゼルスの「開幕スタメン&ローテ予想」を紹介したが、この時期の予想は、スプリングトレーニングを進めるうえで故障者などが出て入れ替わることもあるので、若干、時期尚早の感がある。
ただ、こういう記事は開幕を盛り上げるためのお約束事だから、ゆっくりと各チームの状況を見ながら紹介していきたい。
第2弾はダルビッシュ有が移籍したサンディエゴ・パドレス
この冬に大型補強を敢行したことは再三紹介したが、オーナーが変わって大補強を公言していたニューヨーク・メッツよりもある意味、大胆だった。
パドレスは、ストーブリーグの「勝ち組」の筆頭に挙げられているが、MLB公式サイトなどでもスプリングトレーニングが本格的にスタートした現時点でのパワーランキングで同地区ライバルのロサンゼルス・ドジャースに次いで2位に評価している。
地味なイメージのパドレスだったが・・・
サンディエゴといえばメキシコと国境を接し、太陽が降り注ぐ全米でも人気の観光都市だが、いつの間にか地区8連覇をしているドジャースや2010年、12年、14年に世界一に輝いたジャイアンツの陰に隠れて印象の薄いチームだった。
それは、日本人スタッフは多かったが、所属選手は少なく、WBCの決勝会場になったペトコ・パークだけが馴染みがあったぐらいで、好きだったNFLのチャージャースがロサンゼルスに移転してからは、全く関心もなかった。
A.J.プレラーがゼネラルマネージャー(GM)に就任して以来、2014年オフにはジャスティン・アップトン、マット・ケンプ、クレイグ・キンブレル、ジェームズ・シールズ、ウィル・マイヤーズらをフリーエージェント(FA)やトレードで獲得。
それでも結果が出なくてドジャースやジャイアンツの2強の下でポストシーズンにも進出できない年が続いた。
ただ、再建モードでファーム層を充実させ、強打の一塁手エリック・ホズマーや10年3億ドルの大型契約で、FA市場の目玉選手だったマニー・マチャドの獲得に成功するなど、着々とチームを強化している。
パドレスの先発ローテーションとクローザー
1 ダルビッシュ有
2 ブレイク・スネル
3 ディネルソン・ラメット
4 ジョー・マスグローブ
5 クリス・パダック
【クローザー】
実績で考えれば新加入のマーク・マランソン。メジャー12年間で606試合に登板して30勝27敗205セーブ、72ホールド、防御率2.85、FIP2.90。3月後半には36歳になるマランソンだが、昨季も23試合に登板して2勝1敗11セーブ、防御率2.78(FIP3.72)で年齢からくる衰えを感じさせない数字をマークしている。
ブルペンはドリュー・ポメランツ、エミリオ・パガーン、キーオニー・ケラ、オースティン・アダムス、ピアース・ジョンソン、ダン・アルタビラ、クレイグ・スタメンの7人。
「球団史上最高の開幕ローテ」と評価した先発はダルビッシュ、ブレイク・スネル、ジョー・マスグローブ、クリス・パダック、ディネルソン・ラメット。
左腕のジョーイ・ルケーシーを3チームが絡んだトレードで放出してパイレーツから右腕ジョー・マスグローブを獲得しているが、ラメットの右肘の状態などに懸念材料があるのも確か。
故障者が出て場合、マッケンジー・ゴア、ライアン・ウェザース、キューバ出身アドリアン・モレホンという3人の若い左利きの投手に昇格のチャンスがある。
打線のラインナップ
1(遊)フェルナンド・タティスJr.
2(左)トミー・ファム
3(一)エリック・ホズマー
4(三)マニー・マチャド
5(右)ウィル・マイヤーズ
6(中)トレント・グリシャム
7(二)ジェイク・クロネンワース
8(捕)オースティン・ノラ
正捕手はオースティン・ノラ。ビクトル・カラティーニはダルビッシュ専用のバックアップ捕手。
内野は一塁からエリック・ホズマー、二塁ジェイク・クロネンワース、三塁マニー・マチャド、遊撃フェルナンド・タティスJr.。マチャドとタティスJr.の三遊間は総額3億ドルと総額3億4000万ドルのシルバースラッガー賞コンビ。
ホズマーは左投手に弱く、クロネンワースも調子が出なければジュリクソン・プロファーやキム・ハソンがユーティリティピースになる。
外野は左からトミー・ファム、トレント・グリシャム、ウィル・マイヤーズの3人がレギュラー。キム・ハソン、ジュリクソン・プロファー、ブライアン・オグレイディの3人が控え。
なお。加藤豪将がマーリンズからマイナー契約を結んで移籍している。加藤は地元サンディエゴのランチョバーナード高出身。マイナー7年間で打率.251、38本塁打、242打点、80盗塁。
1️⃣1️⃣ putting a little extra on it 💪@faridyu • #PadresST pic.twitter.com/3jemYdes0j
— San Diego Padres (@Padres) February 23, 2021
▽Information source
https://www.mlb.com/news/2021-mlb-opening-day-roster-predictions