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レッドソックスの新人ダルベックがデビュー10試合でメジャー史上初の5試合連続本塁打

 

今季は地区最下位と地名しているレッドソックスに話題の新人が現れた。2020年8月30日にメジャー初昇格を果たした25歳のボビー・ダルベックがデビュー10試合でメジャー史上初の5試合連続本塁打を記録している。

 

レッドソックスでは「5試合連続本塁打」なら過去に1957年のテッド・ウィリアムスら5人が記録しているが、デビューから10試合以内での連続記録は誰もいない。

 

2020  Bobby Dalbec, active streak

1995  José Canseco

1977  George Scott

1963  Dick Stuart

1957  Ted Williams

1940  Jimmie Foxx

 

 

 

ダルベックはレッドソックスの16年ドラフト4巡指名(全体118位)。19年まで傘下のマイナーリーグに在籍。19年はAAAクラスまで昇格。マイナー時代には通算79本塁打OPS.867をマークしている。

 

19年11月開催の第2回WBSCプレミア12のアメリカ合衆国代表選手に選出され、今季はレッドソックスのチーム内プロスペクトランキングの1位(BP)、MLBランキングで同3位の有望株だ。

 

メジャー初本塁打はデビューした30日(日本時間31日)のナショナルズ戦。相手投手はハビー・ゲラだった。

 

その後、9月5日(同6日)のブルージェイズ戦から5試合連続本塁打で、10試合で36打数9安打、打率.250、6本塁打、9打点、3四球、11三振。出塁率は.308と低いが当たればスタンドインして長打率は.750。

 

 

ヤンキースのアーロン・ジャッジも16年のデビューイヤーに27試合で84打数、4本塁打を記録した一方、打率は.179、42三振だったので、それよりはマシという感じだろうか。

 

マイナー時代は三塁を守ることが多かったが、ラファエル・デバースが三塁にいることから現在は一塁手として起用されている。

 

レッドソックスは、19年オフにデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長を解任、レイズで野球部門の上級副社長を務める36歳の敏腕チェイム・ブルーム氏を招聘してペイロールの大幅削減を敢行した。

 

その結果、主力のムーキー・ベッツ外野手やデービット・プライス投手など投打の主力選手を放出して予想通り今季は低迷している。

 

ただ、1番を打つことが多いアレックス・ベルドゥーゴ外野手(.310・6HR)やクリスチャン・アローヨ二塁手に加えてボビー・ダルベックらプロスペクトたちが順調に成長している印象がある。