昨年のワールドシリーズでシリーズMVPに輝いたナショナルズのエース右腕スティーブン・ストラスバーグが右手の手術を受けることになった。
MLB2020
「MLB TRADERUMORS」」の記事によると、ストラスバーグの右手患部は手根管部分で手根管神経炎が負傷の原因みたいだ。
Dave Martinez says that Stephen Strasburg exited the game with the same nerve irritation in his right hand. Martinez: "I don't want this to become a bigger issue and something else goes wrong."
— Jesse Dougherty (@dougherty_jesse) August 15, 2020
今季のストラスバーグは、開幕から最初の2先発を回避し、8月9日(日本時間10日)のオリオールズ戦が初先発だったが、この試合では4回1/3を投げて2三振を奪っただけで、7安打5失点と打ち込まれ、昨年の輝きはなかった。
次の14日のオリオールズ戦では2/3回を投げただけで降板。いずれも右手に違和感がある状態での投球を強いられ、本来の実力を発揮できなかった。
その後8月22日(日本時間23日)、ナショナルズはストラスバーグを10日間の故障者リストから60日間の故障者リストへ移動。
デーブ・マルティネス監督は「手術が上手くいくことを願っている」とコメントした。
マルティネスによると、手術を受けることでストラスバーグが抱える右手の問題を解消できるという。「リハビリを行い、来春のスプリング・トレーニングに万全の状態で戻ってきてもらう。我々はそれを望んでいる」と指揮官は語った。
Strasburg will have surgery next week, Martinez confirms.
— Mark Zuckerman (@MarkZuckerman) August 22, 2020
ストラスバーグは昨年、18勝6敗、防御率3.32、251奪三振とチームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。シーズン終了後にはフリーエージェントとなったがチームは7年2億4500万ドルという長期の大型契約を結んだ。
しかし、長期契約のリスクはあるもので、その1年目に「2度の先発登板で5イニングを投げただけで終了することになってしまった。」と、MLB公式サイトは紹介している。
この疾患は筆者も身近な人物がこれになったことがある。手根管症候群とは、手のしびれ感を訴えて整形外科を受診する最も一般的な疾患らしい。女性に多い疾患というのも聴いたことがある。
骨折などのケガ、仕事やスポーツでの手の使いすぎ、透析をしている人などに生じるということだが、公益法人日本整形学会のホームページを参考にすれば正中神経が手首(手関節)にある手根管というトンネル内で圧迫された状態らしく。それに手首(手関節)の運動が加わって手根管症候群は生じるという。症状的には手首や指の痛み、しびれが生じるみたいだ。
10勝14敗で地区4位と低迷するナショナルズは、これに伴いメジャー4年目の27歳右腕エリック・フェデを先発ローテに加えた。
▽Information source
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/carpal_tunnel_syndrome.html
https://www.mlbtraderumors.com/2020/08/stephen-strasburg-leaves-start-early.html