先日も紹介したが、今季のメジャーリーグは6月上旬を目途にスプリングトレーニングを再開して7月4日の「アメリカ独立記念日」に開幕する案がオーナー会議でも承認された。現在は選手会との年俸交渉で妥協点を探っている状態だ。
スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」の記者ケン・ローゼンタールが伝えたところによると「公式のものではないが、地域別のスケジュールで7月に開幕する」というプランを紹介している。
Nothing is official, but MLB could start its season in July and feature a regionalized schedule.
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— The Athletic (@TheAthletic) May 10, 2020
このプランでは、なるべく移動による感染リスクを避けるために、ア・リーグとナ・リーグの両リーグの同地区が対戦する地域性の強い対戦カードが組まれることになる。
試合数は同地区の4チームとは13試合ずつ戦い(全52試合)、ナ・リーグの5チームとは3連戦を2回(6試合×5チームで30試合)対戦。これで合計82試合というプランになる。
今季の対戦カードは?
AL東部地区
(ヤンキース、レッドソックス、レイズ、ブルージェイズ、オリオールズ)
NL東部地区
(ナショナルズ、ブレーブス、メッツ、フィリーズ、マーリンズ)
AL中部地区
(ツインズ、インディアンス、ホワイトソックス、ロイヤルズ、タイガース)
NL中部地区
AL西部地区
(アストロズ、アスレチックス、エンゼルス、レンジャーズ、マリナーズ)
NL西部地区
(ドジャース、ダイヤモンドバックス、ジャイアンツ、パドレス、ロッキーズ)
これにより、東海岸のチーム対西海岸のチームによる対戦はレギュラーシーズンではなくなる。
筒香嘉智の所属するレイズの場合を例にするとア・リーグ東部地区に所属しているので、同地区のヤンキース(田中将大所属)やブルージェイズ(山口俊所属)、レッドソックス、オリオールズの4チームとナ・リーグ東部地区の5チームと対戦することになる。
最終的な試合数は.、正式に発表されていないが80数試合という報道もある。
通常よりインターリーグの対戦が増える。ヤンキース対メッツの「サブウェーシリーズ」。西部地区でもロサンゼルスにフランチャイズを置くドジャース対エンゼルスの「フリーウェイ・シリーズ」。ジャイアンツ対アスレチックスの「ベイブリッジ・シリーズ」など、ファンにとってもワクワクするような対戦が増えることになる。
ヤンキース対メッツはニューヨークで開催されるとは限らないが話題性はある。
ポストシーズンへは14チーム
その上でポストシーズンはややこしい。まず両リーグで勝率1位の2チームは無条件で「地区シリーズ」に進出。この2チームを除いた各リーグ・各地区の勝率1位チーム(6チーム)、ならびに各リーグのワイルドカード(勝率上位の3チーム×2リーグ=6チーム)の計14チームでポストシーズンを戦う。
この各リーグ6チームが「ワイルドカード・プレイオフ」(3試合制)を戦い勝ち上がった3チームが「地区シリーズ」に進出。この3チームとリーグ勝率1位のチームを合わせた計4チームで「地区シリーズ」を戦うことになる。
各リーグで7チームが4チームに絞られて「地区シリーズ」、そして「リーグ・チャンピオンシップ」「ワールドシリーズ」といった流れになる。
今後の新型コロナウイルスの感染拡大の推移を見ながらのプランだが、ロスターなども過密日程から来る選手の負担増を考慮して拡大する予定で当初は無観客試合が予想されている。
🔽記事参考
https://www.zakzak.co.jp/spo/news/200511/bas2005110004-n1.html