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《IRレポート》 セールがTJ手術、調整が遅れているエースたち

《IRレポート》

5月後半か、場合によっては7月に開幕を迎えるメジャーリーグだが、3月中旬の時点で調整が遅れている各チームのエース級の投手たちを紹介したい。3月11日に紹介したレポートの第2弾に加筆して報告したい。

高額を投資している先発投手たちだけにコンディションの管理は最も気を遣うところだ。主力投手の負傷は大きな戦力ダウンにつながりチーム編成にも影響する。

クリス・セール(レッドソックス

 レッドソックスのロン・レネキー暫定監督は現地2月27日、セールがインフルエンザと肺炎の影響によって調整が遅れていることを明かした。 セールは昨年8月17日に左肘の炎症でIL入りすると、PRP注射による肘の治療で、そのままシーズンを終了した。

その後、MLB公式サイトによるとレッドソックスは3月19日(日本時間20日)、セールが左肘内側側副靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けることを発表した。当初は、インフルエンザによる体調不良で調整が進まず、開幕を15日間の負傷者リスト(IL)で迎えることが決まっていた。

セールは昨季7年連続のシーズン200奪三振を達成したが、トータルでの成績は6勝11敗、防御率4.40。自己ワーストのシーズンだった。

ジャスティン・バーランダーアストロズ

 MRI検査の結果、右広背筋を痛めていることが判明した。バーランダーは、タイガース時代の2015年にも右上腕三頭筋を痛めて開幕からの約2ヶ月を欠場しているが、そのときほど症状は深刻ではないという。

ルイス・セベリーノ(ヤンキース

 2月25日(日本時間26日)トミー・ジョン手術を受ける事を発表した。今シーズンは戦力にならないが、来季の前半もリハビリ期間んで復帰は21年の後半。

ヤンキースの先発ローテは、左腕ジェームス・パクストンが2月にマイクロ内視鏡下での椎間板切除手術を受けた。復帰に3カ月から4カ月かかる見通し。

ブレイク・スネル(レイズ)

 19年3月に5年総額5000万ドルの複数年契約を結んだが、昨年は自宅の風呂場で右足薬指の骨折して4月16日に10日間の故障者リスト(IR)入り。8月29日にも左肘の遊離体除去手術を受け、計69日間、IR入りした。

アーロン・ノラ(フィリーズ

 ノラは現地3月9日のヤンキース戦に登板予定だったが、インフルエンザの影響によって登板を回避した。ジョー・ジラルディ監督は、「ノラは開幕戦に登板すると思われているだろうけど、それを回避させる必要があるかもしれない。まだわからないけどね。まずは彼の様子をしっかり見てから判断することになる」と慎重な姿勢を示していた。

マイルズ・マイコラス(カージナルス

 現地2月18日、チームはマイコラスが長引く屈筋腱痛のため、右肘への多血小板血漿注射を行っているため、IR入りする事を発表した。開幕が遅れているのが故障で出遅れる予定だった彼にとってはラッキーだったかもしれない。

グリフィン・キャニング(エンゼルス

 エースではないが、投手層の薄いエンゼルスでは貴重な若手のローテーション投手。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」の記事では、UCL(尺骨側副靭帯)の「慢性的な疾患」と肘の「急性関節炎」と診断され、IR入りして様子を見ながらの調整になるようだ。

23歳のキャニングは、地元UCLA出身で17年のMLBドラフトでエンゼルスが2巡目(全体47位)で指名している。昨年も2度IRに入っている。

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