MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

《IRレポート》 大きな誤算、調整が遅れているエースたち

開幕戦に向け調整が遅れている各チームのエース級の投手たちを紹介したい。高額を投資している先発投手たちだけにコンディションの管理は最も気を遣うところだ。開幕まで約2週間に迫り、主力投手の負傷は大きな戦力ダウンにつながりチーム編成にも影響する。

クリス・セール(レッドソックス

レッドソックスのロン・レネキー暫定監督は現地2月27日、セールがインフルエンザと肺炎の影響によって調整が遅れていることを明かした。 セールは昨年8月17日に左肘の炎症でIL入りすると、PRP注射による肘の治療で、そのままシーズンを終了しているが、MLB公式サイトによると今回は、その事が原因ではないという報道だ。

ジャスティン・バーランダーアストロズ

MRI検査の結果、右広背筋を痛めていることが判明した。バーランダーは、タイガース時代の2015年にも右上腕三頭筋を痛めて開幕からの約2ヶ月を欠場しているが、そのときほど症状は深刻ではないという。ただ、開幕は負傷者リスト(IL)で迎える可能性が高くなった。

ルイス・セベリーノ(ヤンキース

トミー・ジョン手術によって今シーズンは戦力にならない。左腕ジェームス・パクストンが2月に腰の手術を受けて開幕は絶望。ゲリット・コールや田中将大が順調なのが救い。

ブレイク・スネル(レイズ)

19年3月に5年総額5000万ドルの複数年契約を結んだが、昨年は自宅の風呂場で右足薬指の骨折して4月16日に10日間の故障者リスト(IR)入り。8月29日にも左肘の遊離体除去手術を受け、計69日間、IR入りした。

アーロン・ノラ(フィリーズ

ノラは現地3月9日のヤンキース戦に登板予定だったが、インフルエンザの影響によって登板を回避した。ジョー・ジラルディ監督は、「ノラは開幕戦に登板すると思われているだろうけど、それを回避させる必要があるかもしれない。まだわからないけどね。まずは彼の様子をしっかり見てから判断することになる」と慎重な姿勢を示した。

マイルズ・マイコラス(カージナルス

現地2月18日、チームはマイコラスが長引く屈筋腱痛のため、右肘への多血小板血漿注射を行っているため、IR入りする事を発表した。開幕どころか前半戦も登板できない可能性もある。

グリフィン・キャニング(エンゼルス

エースではないが、投手層の薄いエンゼルスでは貴重な若手のローテーション投手。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」の記事では、UCL(尺骨側副靭帯)の「慢性的な疾患」と肘の「急性関節炎」と診断され、IR入りして様子を見ながらの調整になるようだ。23歳のキャニングは、地元UCLA出身で17年のMLBドラフトでエンゼルスが2巡目(全体47位)で指名している。昨年も2度IRに入っており、開幕から先発ローテーション入りが期待されたが、どうやら赤信号のようだ。

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