ロッコ・バルデリ新監督に代わって2010年以来、9年ぶりのア・リーグ中部地区制覇を目指して前半戦を首位で折り返したツインズ。
フラッグディール・トレード情報
昨年オフには、打線の中軸として5年間で203本塁打の強打者ネルソン・クルーズ、18年に30本塁打のC.J.クロンの長距離砲と、ユーティリティーのマーウィン・ゴンザレス、シーズン中に放出したドジャーに代わる二塁手としてジョナサン・スクープを獲得するなど攻撃面をテコ入れした。
その結果、ここまでMLB30球団でトップのチーム打率、本塁打数、得点を記録している。
現地6月2日の時点では2位に11.5ゲーム差をつけて独走態勢に入ったように見えたが、その後、失速して2位のインディアンスとは5.5ゲーム差まで追い上げられている。
そんなツインズがこの夏に補強するのは、防御率でMLB12位のブルペンだ。
■地元紙にはジャイルズ、イェーツの名前が浮上
地元紙ミネアポリスの「スタートリビューン」の記事では、最近、Dバックス、パドレス、ブルージェイズ、パイレーツがツインズのマイナーをスカウティングしているという事だ。
ここで浮上するのが、ブルージェイズのクローザー、ケン・ジャイルズとパドレスの同じくクローザー、カービー・イエーツの二人のクローザー。
ツインズのクローザーは左腕のテイラー・ロジャースだが、メジャー4年目で、今季は33試合で、防御率1.82、12セーブ、奪三振率11.6と期待に応えているもののクローザーとしては今季の12を足しても過去14セーブしかなく実績不足。加えてセットアッパーが不安でコマ不足の状態だ。
ジャイルズとイエーツは20年シーズン終了までコントロールできるメリットもある。ただ、パドレスのイエーツはワイルドカードレースに残る可能性があり、トレードの可能性は低い。
一方、ブルージェイズのジャイルズは注目の一人だ。ジャイルズは今季31試合、防御率1.45、WHIP1.00、奪三振率15.39。
アストロズ時代の彼を知っている人は懸念するかもしれないがフィリーズ、アストロズを経て3チーム目のブルージェイズでは成長した姿を見せている。制球力が増し、100マイルちかいファーストボールとキレのあるスライダーは簡単には捉えられない。奪三振率15.39は驚異だろう。
年俸調停2年目の今季は630万ドルでサイン。21年にFAになる。キャリアをスタートしたフィリーズに戻ることも考えられるが、ツインズが狙っていても不思議ではない。
ツインズからのトレード要員としては、17年ドラフト1位指名ブレット・ルーカー外野手(チーム内プロスペクトランキング6位)、ニック・ゴードン内野(同11位)、そして、メジャーデビューしている左腕スティーブン・ゴンサルベス(同12位)。ほかにツインズにはMLB全体でトップ100に入るプロスペクトが3人いる。
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