先日、ノーラン・アレナド内野手がロッキーズとの年俸調停を回避して1年2600万ドルに合意したというニュースが報じられたが、反対に1年75万ドルという契約を紹介したい。
MLB移籍情報
バーネットがカブスと契約
元ヤクルトで活躍したトニー・バーネットがカブスと1年75万ドルで合意した。これは40人枠のメジャー契約で、活躍次第では20年は年俸300万ドルの球団オプションになっているという。
これでカブスには、マイナー契約の田澤純一を含めて、ダルビッシュ有とバーネットのNPB経験者が3人所属することになる。
JUST IN: The Cubs agreed to terms with reliever Tony Barnette. https://t.co/pqDGM6gHnn
— Sun-Times Sports (@suntimes_sports) 2019年2月1日
カブスは、絶対的なクローザーがいない。そうしたこともあって今オフのカブスは、昨今のトレンドを反映してか、救援投手10人をトレードやFA、ウェーバーで大量補強している。それは、クローザーを含めてバックの3人を不安視している裏返しともとれる。
バーネットの開幕25人枠は、故障者が出ない限り、厳しいだろう。マイナー契約の田澤に至っては、もっとハードルが高いが、これまでの実績や経験を考えれば、可能性はある。
【カブスのブルペン】
ブラッド・ブラック(セットアッパー)※身体検査待ち
(12SV、62回2/3、防御率3.59)クローザー、セットアッパー?
ペドロ・ストロップ(13SV)クローザー?
カール・エドワーズJr(52回、防御率2.60)セットアッパー
スティーブ・シーシェック(70回1/3、防御率2.18)セットアッパー
ブランドン・キンツラー(60回2/3、防御率4.60)セットアッパー
ブライアン・ダンシング(37回2/3、防御率7.65)左腕
ここに先発のできるタイラー・チャットウッドと左腕マイク・モンゴメリーが加わる。
ブライアン・ダンシングは35歳で、シーズン中には36歳になる。スティーブ・シーシェックは32歳だが、昨年80試合に登板して70イニングを超えている。
FAで獲得のブラッド・ブラックにしても5シーズン連続で60イニングを超えており、15年と16年はオリオールズで2年連続79イニングを投げている。そろそろ疲れが出てきそうな時期でもある。
これらの選手が、いつ故障するかは未知数で、世界一の奪還を目指すカブスが、実績のあるリリーバーをかき集めて保険をかけたという感じがする。