2016年から4年連続で勝ち越しているもののポストシーズンは17年のワイルドカードだけというナ・リーグ西部地区のアリゾナ・ダイヤモンドバックス。
MLB契約情報
今季は、先発ローテーションの軸として左腕のマディソン・バムガーナーをフリーエージェントで獲得しているが、ブルペンの補強策としてヘクター・ロンドン投手と1年300万ドルで契約に合意した。
地元紙「アリゾナ・リパブリック」の記事では250万ドルと21年は400万ドルのクラブオプション、またはバイアウト50万ドルで、ロンドンは300万ドルが保証される内容になっている。
2月に32歳になるロンドンはメジャーキャリア7年で421試合に登板。19年は防御率3.71、奪三振率7.1だったが、通算では防御率3.29、奪三振率9.0、56ホールド、92セーブをマークしている。
ダイヤモンドバックスには18セーブを挙げたアーチー・ブラッドリーという27歳のクローザーがいるが、クローザーとしては1年しか経験がない。
ロンドンはカブス時代に3年間、クローザー経験があり、アストロズ移籍後も平均97マイルちかい球速をキープしており、同じくFA加入のジュニオール・ゲラ、アンドリュー・チェイフィンらとセットアッパーを組むものと考えられる。
なお、ここまでリリーバーはマイナー契約を含めて約30人のFA契約が決まっているが、ロンドンの1年300万ドルは年平均で12位。最高額はジャイアンツからFAでブレーブスと契約したウィル・スミスの3年総額4000万ドル。
契約が決まった主なリリーバー
()内は年齢/ 19年所属球団/ 19年サラリー
ウィル・スミス(30歳)QO 契約ブレーブス
セルジオ・ロモ(37歳)再契約ツインズ
ダレン・オデイ(37歳)再契約ブレーブス
ジェイク・ディークマン(33歳)再契約アスレチックス
ブラッド・ブラック(34歳)再契約メッツ
ジョー・スミス(36歳)契約アストロズ
ブレイク・トレイネン(32歳)契約ドジャーズ
タイラー・クリッパード(35歳)契約ツインズ
※現地時間2020年7月1日時点の年齢
スミスに次いでこのカテゴリーで高額を手にするのは、パドレスと契約したドリュー・ポメランツ。スミスと同じ左腕だが、4年3400万ドル(年平均850万ドル)。
年平均では右腕ブレイク・トレイネンがドジャーズと1年1000万ドルで契約している。トレイネンはFAではなく今オフが年俸調停の3年目。
ここまでマイナー契約のブランドン・モロー(カブスと契約)、アダム・ウォーレン(ヤンキースと契約)らを含めて約30人がFA契約を結んでいる。