ディビジョン別にどのチームがどの選手を補強したのか?各チームが、2018年オフにトレード、フリーエージェント(FA)、ウェーバーで獲得した選手たちを紹介したい。
ディビジョン別の新戦力補強状況《AL-EAST》
各球団のスプリングトレーニングがスタートするまで残り2週間になったが、オフシーズンの移籍市場は依然としてゆっくりと動き続けている。
MLB公式サイトでは今オフの全30球団の獲得選手を一覧形式で紹介している。以下のリストで、ディビジョンごとに新戦力を紹介。今回は、その第3弾、アメリカンリーグの東部地区だ。
ちなみに、下の一覧は1月末の状況で、太字は40人枠の選手。それ以外はマイナー契約の選手ということをご了承願いたい。
■レッドソックス
ネイサン・イオバルディ(右腕:FA)
フアン・センテーノ(捕手:FA)
ゴーキーズ・ヘルナンデス(外野手:FA)
エラスモ・ラミレス(右腕:FA)
トニー・レンダ(二塁手:FA)
ザック・パットナム(右腕:FA)
カーソン・スミス(右腕:FA)
ライアン・ウェバー(右腕:FA)
球団史上最多の108勝シーズンで、ワールドシリーズを制したレッドソックス。9人がFAになったが、ネイサン・イオバルディ、スティーブ・ピアースと再契約している。ほとんどがマイナー契約選手で、大きな動きはなかったが、クローザーのキンブレルやジョーケリーがFAでチームを去った。
■ヤンキース
ジェームス・パクストン(左腕:トレード)
J.A.ハップ(左腕:FA)
ザック・ブリットン(左腕:FA)
アダム・オッタビーノ(右腕:FA)
レックス・ブラザーズ(左腕:FA)
ダニー・クーロム(左腕:FA)
ダニー・ファークアー(右腕:FA)
トロイ・トゥロウィツキー(遊撃手:FA)
DJルメイヒュー(二塁手:FA)
CCサバシア(左腕:FA)
ジョシュ・ストワーズ(外野手:トレード)
この数年、ぜいたく税のリセットも考えてオフの投資を控えてきたヤンキースだったが、同地区ライバルの躍進を見て派手に動いた印象がある。
まず、ベテラン左腕サバシアと再契約。ここでも昨年の開幕前に指摘したが、レッドソックスと比べて見劣りのあった先発ローテーションには、ジェームス・パクストン、J.A.ハップの両左腕。
ブルペンは、ロバートソンと再契約せず、東部地区で実績のあるブリットンと再契約。さらにオッタビーノをFAで獲得して追加した。
内野はニール・ウォーカーがFAで代わりにルメイヒュー。手術で開幕に間に合わないグレゴリウスの穴をトロイ・トゥロウィツキー。マイナーを含めて11人が新たに加わって、このオフでA評価が、与えられそうな補強ではないだろうか。
■レイズ
チャーリー・モートン(右腕:FA)
エミリオ・パガーン(右腕:トレード)
ヤンディ・ディアス(三塁手:トレード)
ギジェルモ・エレディア(外野手:トレード)
マイク・ズニーノ(捕手:トレード)
アビサイル・ガルシア(外野手:FA)
オリバー・ドレイク(右腕:トレード)
ライアン・メリット(左腕:FA)
ケイレブ・サンペン(右腕:トレード)
オープナーで登板することが多かったベテランの救援投手セルジオ・ロモがFAになった。先発投手のライアン・ヤーブローは38試合の登板で6試合しか先発していないが、オープナーが功を奏して16勝を挙げた。彼の前をだれが投げるのか、今季もその投手起用法に注目が集まりそうだ。補強では、マリナーズからズニーノ捕手やエレディア外野手が加入した。
■ブルージェイズ
フレディ・ギャルビス(内野手:FA)
デービッド・フェルプス(右腕:FA)
クレイトン・リチャード(左腕:トレード)
マット・シューメイカー(右腕:FA)
トレント・ソーントン(右腕:トレード)
エリック・ソガード(二塁手:FA)
エルビス・ルシアーノ(右腕:R5)
MLB全体で28位の防御率だった先発投手にはマット・シューメイカー、クレイトン・リチャードを補強した。救援投手のデービッド・フェルプスは開幕に間に合わないかもしれない。
■オリオールズ
ハンザー・アルベルト(遊撃手:ウエーバー)
オースティン・ブライス(右腕:ウエーバー)
ドリュー・ジャクソン(遊撃手:トレード)
ジャック・ラインハイマー(遊撃手:ウエーバー)
リオ・ルイーズ(三塁手:ウエーバー)
リッチー・マーチン(遊撃手:R5)
115敗の黒歴史になった昨シーズン、今季はどうなるのか?
このほかにマイナー契約が11人。ファーム層は厚くはないが、3Aまで経験しているプロスペクトが3人いる。