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【MLB契約情報】先発左腕デレク・ホランドがSFジャイアンツと再契約

 

MLB契約情報

 

 

 サンフランシスコ・ジャイアンツが、チームからフリーエージェントになっていたベテラン左腕デレク・ホランドと1年700万ドルで再契約に合意した。地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」によると、この契約は20年がクラブオプションになっているという。

 

 

 2018年2月9日にジャイアンツとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加したホランドは、3月26日にジェフ・サマージャの離脱に伴い、メジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入り。マディソン・バムガーナーやジョニー・クエトも離脱する最悪の中、36試合の登板でチーム最多イニングを投げジャイアンツの先発ローテーションを支えた。

 

 

故障からの復活劇

 

 久々の復活劇だったといえる。ホランドと言えば、ダルビッシュ有と同じレンジャーズで活躍したイメージが強い。11年に当時エース格のC.J.ウィルソンと並んでチームトップの16勝を挙げ、レンジャーズのア・リーグ連覇に大きく貢献。11年から13年の3年間は2ケタ勝利をマークした。

 

 

ところが14年の開幕前に左ひざの関節鏡下手術を受け、シーズン6試合の登板にとどまった。それ以降、成績は悪化して15年、16年は防御率が4点台の後半。17年はホワイトソックスで29試合に登板して防御率6.20だった。

 

 

昨年は、ようやくコンディションが戻ったのか、36試合中30試合の先発で171回1/3イニングを投げ7勝9敗、防御率3.57、WHIP1.29、奪三振率は8.9でキャリアハイだった。

 

 

 ジャイアンツの先発ローテーションでは、エース格だが、ここ2年、事故による故障等で思うような活躍ができていないマディソン・バムガーナーの放出説や菊池雄星の獲得など、さまざまな憶測や交渉が水面下で行われたが、結局、昨年と変わらないような編成になっている。

 

 

トミー・ジョン手術からの復帰を目指すジョニー・クエトをはじめ、高齢化した投手陣が1年を通してローテーションをキープできるかが問題で、実績はある投手たちだが、そうしたことを考えるとドジャースあたりと数段の戦力差が依然としてある。