メジャーリーグではクリスマス休暇を前に主力選手たちの大型契約が決まっている。
MLB移籍情報
この3年間、カブスやブルワーズの台頭で地区優勝どころかプレイオフ進出もできなかったセントルイス・カージナルスが、左腕の実績あるリリーバーで、インディアンスからフリーエージェント(FA)になっていたアンドリュー・ミラーを獲得している。
Andrew Miller’s deal with #STLCards, per source: Two years, $25M, plus vesting option, full no-trade clause. Option worth $12M, vests at 110 games combined in 2019-20. Incentives: $500K per year based on appearances. Breakdown: $11M in 2019, $11.5M in ‘20, $2.5M buyout on option.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2018年12月21日
契約内容は、2年2500万ドルで、今季は900万ドルだったことを考えると、その期待の高さがわかる。この契約には、ミラー側が拒否できるメジヤー全球団とのノー・トレード条項や一定の条件を満たせば自動的に契約が延長されるベスティング・オプションも盛り込まれている。
契約の詳細まではわからないが、「The Athletic」のケン・ローゼンタール氏によると19年と20年シーズンで110試合以上に登板すれば自動的に契約が延長されるオプションで、バイアウトも250万ドルになっているようだ。
来季34歳になるミラーは、メジャーでの通算投球回数725回1/3で防御率3.98(FIP3.49)、107ホールド、53セーブ。ヤンキースからインディアンスに移籍した16年のポストシーズンでの活躍が記憶に新しい。
ただ、心配なのはハムストリング、膝、肩と故障が原因で、5年間続いた防御率2点台(16年、17年は1点台)から防御率4.24(FIP3.51)と悪化していることで、ヘルシーならという条件付きだが、今季、MLB全体で20位と低迷したブルペンの軸となってチームの救世主になるだろう。
メジャーキャリア13年(MLBサービスタイム10.062)のベテランが、22歳の若き快速球男でクローザーとしての成長が期待されるジョーダン・ヒックスのメンター的な存在になればいい。