エンゼルスが先発投手を補強したが...
先日の先発右腕マット・ハービーに続いてエンゼルスが現地20日、アスレチックスからフリーエージェント(FA)の先発右腕トレバー・ケーヒルと合意した。
MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシらが伝えているが、契約内容は1年900万ドル。最大150万ドルのインセンティブ。
今季のエンゼルスの投手陣は、先発陣がMLB全体19位の防御率。ブルペンは同13位と低迷。投手陣は、先発、ブルペン共にテコ入れする必要があった。
こうした補強ニーズを満たすためFAで29歳ハービー(防御率4.94、WAR0.7)、30歳ケーヒル(防御率3.76、WAR1.3)を獲得したわけだが、故障歴のある投手のためリスクを回避したのか、両投手とも複数年ではなく1年の単年契約。そのため、やや高めの契約金に感じるが、これから脂の乗ってくる年齢なので、結果を残せば複数年の契約延長も考えられる。
これでエンゼルスの先発ローテーションは下記のようになる。
名前/投/通算成績(勝敗/防御率)
マット・ハービー 右/41勝44敗/3.80
アンドリュー・ヒーニー 左/16勝20敗/4.31
トレーバー・ケーヒル 右/80勝83敗/4.08
タイラー・スカッグス 左/21勝31敗/4.43
これに今季頭角をあらわした22歳右腕ハイメ・バリアや28歳右腕ニック・トロピアーノが加わるものと考えられる。
エンゼルスはここ数年、故障による先発陣の早い段階での崩壊が続いているが、ハービーもケーヒルも故障歴があるだけに、同じ二の舞にならないかが懸念材料。
この二人のほかにルール5ドラフトで26歳左腕ディロン・ピータースを獲得しているが、実績が乏しく不透明だ。