MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLB2018-2019 フリーエージェント市場動向《捕手編》

 

10月5日に「今オフにFAになる主な選手のポジション別一覧《捕手編》」と題して紹介したが、その後の捕手たちのFA市場の契約状況を整理してみた。

 

MLB移籍情報

 

契約が決まったのは、カート・スズキとブライアン・マッキャンの2人だけだ。

 

今オフではマーリンズのJ.T.リアルミュートの移籍先が気になる。彼は、昨年のオフもマーリンズとの契約延長には応じない姿勢を明確にしていた。

 

J.T.リアルミュートの打撃成績は、捕手ではMLBトップ。打率.277、本塁打21、OPS.825。ただ、守備面ではDRS(守備防御点)-7と低い。この数字は900イニング以上マスクをかぶった選手で10人中9位。

 

アストロズが獲得に動いているが、マーリンズの要求する交換要員が高いままで、交渉が進展していない。

 

下記を見てもらえばわかるが、ヤスマニ・グランダル、ウィルソン・ラモス、ジョナサン・ルクロイ、ニック・ハンドリー、マット・ウィータースらのベテラン捕手がFAになっているので、マーリンズが強気の交渉を続けるとトレードできない可能性もあり、彼の動向を見守りたい。

 

 

《捕手》

 

ウィルソン・ラモス(フィリーズ

カート・スズキ(ブレーブスナショナルズと2年1000万ドル

A.J.エリス(パドレス

マーティン・マルドナードアストロズ

ニック・ハンドリー(ジャイアンツ)

ジョナサン・ルクロイ(アスレチックス)

デビン・メソラコ(メッツ)

レネ・リベラ(ブレーブス

マット・ウィータース(ナショナルズ

ジェフ・マシス(ダイヤモンドバックス

ドリュー・ビュテラ(ロッキーズ

ヤスマニ・グランダル(ドジャース

ロビンソン・チリーノス(レンジャース)

 

 

今季の捕手部門で、規定打席に達しているのは6人だけ。上のFA捕手の中では、ヤスマニ・グランダル(ドジャース)だけになる。

 

ジョナサン・ルクロイ(アスレチックス)は、126試合に出場しているが規定打席には達していない。WBCアメリカ代表の捕手だが、打率.241、本塁打4、OPS.617と今季も打撃面では振るわない。

 

DRSも900イニング以上で比較すると10人中10位。16年をピークに盗塁阻止率も低下している。

 

マーティン・マルドナードアストロズ)は大谷翔平と組んでいたことで日本では有名になったが、エンゼルスに移籍する前は、ブルワーズで、ルクロイのバックアップ捕手だった。

 

夏にアストロズに電撃移籍し、今季は、2球団で打率.225、本塁打9、OPS.627。DRSは4位。あまり大したことのない成績だが、それでもゴールデングローブ賞を取った17年と同程度のスタッツで、今季の390万ドル以上のサラリーを手にするかもしれない。

 

34歳のブライアン・マッキャンはブレーブスと1年200万ドルで契約。地元アトランタ出身のベテランは13年以来のブレーブス復帰になった。 今季はひざの故障で2回故障者リストに入ったが、若いチームの精神的支柱になれる選手だろう。