ロイヤルズの守備の要であり、クラブハウスでも中心的な選手であるサルバドール・ペレスが来週にも右肘のトミー・ジョン手術を受けるというニュースを複数のメディアが伝えている。
MLB移籍情報
MLB FA市場動向 《捕手編》
このブログでも「MLB2018-2019 フリーエージェント(FA)市場動向 《捕手編》」と題して10月5日と12月5日に紹介したが、このオフでは9人のFA捕手がメジャー契約した。ほかに約20人の捕手がマイナー契約で、その中には、マット・ウィータースのような通算135本塁打をマークしている実績のある捕手もいる。
ペレスの穴を埋める選手はロイヤルズにはいない。市場に残っている捕手で考えられるのはマーティン・マルドナードぐらいだ。
マルドナードは打率.221と低打率ながら17年の「ゴールドグラブ賞」を受賞した。大谷翔平とバッテリーを組んでいたことでもなじみのある選手だ。
昨年は夏にアストロズへ移籍した。2球団で119試合、打率.225、9本塁打、44打点、OPS.627とパッとしない数字のせいか売れ残っているが、経験がものをいうポジションだからこの時期に探すとしたら貴重な存在といえる。
《2018年-2019FA捕手の移籍先》
ウィルソン・ラモス(フィリーズ) →メッツ
ヤスマニ・グランダル(ドジャース) →ブルワーズ
ニック・ハンドリー(ジャイアンツ) →アスレチックス※マイナー契約
ジョナサン・ルクロイ(アスレチックス) →エンゼルス
デビン・メソラコ(メッツ) →再契約※マイナー契約
ジェフ・マシス(ダイヤモンドバックス) →レンジャーズ
ロビンソン・チリーノス(レンジャース) →アストロズ
A.J.エリス(パドレス) →未契約だが38歳
この中ではラモスの2年1900万ドルが最高額の契約。次がドジャースFAでブルワーズが獲得した1年1825万ドル。ルクロイは16年に24本塁打を記録してOPSも.855だったが、17年、18年と不調で335万ドルの格安ともいえる契約でエンゼルスに移籍した。
マルドナードの年俸は18年が約200万ドルで、400万ドル前後のマーケット・バリューがある。
◇参考データ
https://www.spotrac.com/mlb/houston-astros/martin-maldonado-8699/cash-earnings/