2019年~20年オフのフリーエージェント(FA)市場の捕手たちに動きがあったので紹介したい。
メジャーリーグ移籍情報
ダイヤモンドバックスはスティーブン・ボート捕手と1年300万ドルで合意。2年目は400万ドルでべスティング・オプションになっている。ボートは今季99試合で打率.263、10本塁打、40打点、OPS.804。
Catcher Stephen Vogt is in agreement on a one-year deal with the Arizona Diamondbacks, sources tell ESPN. The deal includes a vesting option for a second season.
— Jeff Passan (@JeffPassan) November 26, 2019
アストロズは現地26日、ダスティン・ガーノーと契約している。32歳のガーノーは今季、エンゼルスとアスレチックスで35試合に出場した控え捕手。打率.244、3本塁打、OPS.757、OPS+103。
同じ日にはレイズがマイク・ズニーノと再契約。2年目はクラブオプション。
ズニーノは90試合で打率.165、9本塁打、32打点。もとはマリナーズのドラフト1巡選手だったが故障などで結果を出すことができず昨年には、トレードの一員として放出された。ただ、出場した試合ではDRS(守備防御点)はプラス9点、盗塁阻止率は38.6%をマークしており、パンチ力だけで確実性のない打撃だが、守備要員か、若手が成長するまでの控え捕手としての再契約かもしれない。
1年450万ドルはこの程度の成績にしては高すぎる気がするが、それだけメジャー全体で打てる捕手が不足していることを象徴している。
先日にはホワイトソックスがヤズマニ・グランダルを4年7300万ドルで獲得。ホワイトソックスにはオールスターゲームにも選出された正捕手ジェームズ・マッキャン(18本塁打、OPS.789、20年490万ドル)が20年シーズン終了後にFAになるので、ヤズマニ・グランダルの獲得で、場合によっては、このオフ、または来年夏にトレード要員になる可能性もある。
《FA捕手一覧》
()内は年齢とWAR/19年所属球団/19年サラリー
ロビンソン・チリーノス(36歳/2.3)HOU/575万ドル
ジェイソン・カストロ(33歳/1.6)MIN/800万ドル
トラビス・ダーノー(31歳/1.6)TB/55万5000ドル
アレックス・アビラ(33歳/1.3)ARI/425万ドル
ラッセル・マーティン(37歳/1.2)LAD/2000万ドル
オースティン・ロマイン(31歳/0.9)NYY/180万ドル
スティーブン・ボート(35歳/0.9)SF
マーティン・マルドナード(33歳/0.8)HOU/250万ドル
ヤン・ゴームス(32歳/0.8)WSH/708万3333ドル
フランシスコ・セルベリ(34歳/0.1)
レネイ・リベラ(36歳/0.0)
ニック・ハンドリー(36歳/-0.3)
マット・ウィータース(34歳/-0.3)
ブライアン・ホラデイ(32歳/-0.3)
ドリュー・ビュテラ(36歳/-0.5)
ジョナサン・ルクロイ(34歳/-0.5)CHC/55万5000ドル
クリス・アイアネッタ(37歳/-0.5)
※現地時間2020年7月1日時点の年齢と今季のWAR
※WARはFanGraphsのfWAR
エンゼルスの番記者は、ジェイソン・カストロ(ツインズFA)、ロビンソン・チリノス(アストロズFA)、マーティン・マルドナード(アストロズFA)らのベテラン捕手をピックアップしているが、彼ら以外には控え捕手といったイメージの選手しかFA市場には残っていない。
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