MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

大谷翔平「20本塁打、10登板」は1919年のベーブ・ルース以来2人目、新人王レースに好印象

 

大谷翔平は現地15日、本拠地のマリナーズ戦で「3番・DH」で先発出場。初回の第1打席でセンターオーバーの20号ソロを放った。これを含め、この日は2安打。今季21回目のマルチ安打になった。

 

 

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大谷翔平「20本塁打、10登板」

 

20号到達は日本選手ではエンゼルス時代の松井秀喜が2010年に21本塁打を放って以来2人目。これで今季は打者として打率.293、出塁率.371、長打率.593、OPS.964、20本塁打、55打点、9盗塁になった。

 

 

わずか316打席(280打数)での20本到達は、「自分ではホームランバッターだとは思っていない」ということだが、大谷の打席を見たマリナーズイチローは、「初めてのホームランバッターが日本人として(メジャーに)来たなという感じ。今日の20本目がどうかというのは置いておいて、そんな感じがずっとしていた」とコメント。

 

 

さらに、「誰が見てもそう。それは僕が説明する必要はない。(この日の本塁打は)ちょっと詰まり気味だった。やっぱりあれがセンターにいくというのはホームランバッターでしょうね初めての」と解説したという。

 

 

注目の新人王争いは?

 

こうなってくれば気になるのは新人王レース。大谷には日本のプロ野球NPB)でも獲得していないタイトルだ。

 

 

NPB時代では本塁打22本が最高だが、残り13試合で、自己最多をマークすれば見えてくるかもしれない。

 

 

新人王争いのヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手は552打席(521打数)で打率.299厘、24本塁打、83打点。三塁手として守備の評価は低いが、136試合に出場して規定打席をクリアしている。評価が分かれるところだろう。

 

 

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新人王争いでは、「異色」だがレイズの26歳左腕ライアン・ヤーブロウが14勝5敗、防御率3.79も評価が分かれるところ。

 

 

MLBの新しいトレンドだが、ヤーブロは、試合の中盤から登板するロングリリーバー。今季は35試合に登板して先発は6試合のみ。5イニング以上を投げたのは10試合だけ。

 

 

勝利数は評価の対象になりにくくあるのも事実だが、セーブ記録で50セーブのクローザーがいるようにレイズの投手起用法にマッチして、このパターンでいけば、リリーバーで来季以降20勝投手が出るかもしれない。150イニング程度で20勝以上も机上の計算上では成り立つ。

 

 

ただし、それをどう評価するのか、もう少し見ていく必要はあるだろう。

 

 

ちなみに日本選手の新人王は、1995年の野茂英雄ドジャース)、2000年の佐々木主浩マリナーズ)、2001年のイチローマリナーズ)が受賞している。