チャップマンがまた打たれた!
ヤンキースがホームにマリナーズを迎えた試合で、延長11回にマリナーズの代打ヨンダー・アロンソが決勝弾を放って2対1でマリナーズが勝った。マリナーズは、ワイルドゲームでのプレイオフ進出に望みをつなぐ価値のある1勝になった。
ヤンキースは、守護神チャップマンが今季3本目の本塁打を献上。しかも、勝負を決める決勝弾になってしまった。
今月だけで3本の本塁打を献上しているチャップマン。過去にはレッズ時代の13年に7本の本塁打を許したことがあるが、そのシーズンは68試合でのこと。
今季は、ここまで20試合のセーブ機会に登板して4回失敗している。41試合で防御率もワーストの4.23と悪化。昨年の2チームで防御率1.55、36セーブと比べると明らかに低いパフォーマンスといえる。
奪三振率(K/9)も12・21と、ふつうの投手ならハイレベルだが、彼にとってはキャリアワーストの数字になっている。
昨年12月に5年8600万ドルのリリーバーとしては史上最高額で契約しただけに、物足りない結果と、叩かれても言い訳できない数字といえる。
チャップマンは5月に左肩回旋筋腱板の炎症で故障者リスト(DL)に入って5週間近く戦線を離脱。そうした事も影響しているものと思われるが、今後の起用法にも影響するかもしれない。
一方、マリナーズにとっては新加入の嬉しい一発になった。
8月のトレードでアスレチックスから獲得したヨンダー・アロンソ一塁手。30歳のアロンソは今季、115試合に出場して打率.272、出塁率.368、OPS.887、20二塁打、24本塁打、58打点、61得点。
出塁率や長打率はキャリアハイの成績で、この夏のオールスターにも選出された。トレード期限前には一塁手を欲しがったヤンキースへのトレードも噂されていた。
7月以降、やや数字を下げたが、8月は打率.300、出塁率.375と好調。マリナーズの一塁手は、アロンソ獲得前までは、7人の選手を起用したが打率でMLB21位と低迷し、補強ポイントのひとつだった。
アロンソの今季年俸は400万ドルとリーズナブルで、シーズン終了後にFAとなる。