MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

【MLB移籍情報】キャンプインを前にFA市場に残る有力選手たち

 

16年オフから17年にかけてはフリーエージェント(FA)市場に人材が薄く、トレードによる戦力補強が目立ったが、キャンプインを直前に控えてFA市場に残る有力選手たちをピックアップした。

 

 

MLB移籍情報 

 

 

■ マット・ウィータース(C/DH、30歳)

打率.243、17本塁打、66打点、盗塁阻止率35%。

16年オールスター選出。捕手ではすでに10名が新天地に移籍が決まった。その中で、最高額を手にしたのはジェイソン・カストロで年2,450万ドル(年平均約816万ドル)でツインズと契約。ウィータースは、これ以上の年1,300万ドルのマーケットバリューがあるとされている。

 

 

■ マイク・ナポリ(1B、35歳)

打率.239、OBP.335、OPS.800、34本塁打、101打点。

インディアンスのAL制覇に貢献した。マーケットバリューは1,300万ドルだが、年齢等を考慮して低く抑えられるかもしれない。

 

 

セルジオ・ロモ(RP、33歳)2/3ドジャースと合意

40試合、防御率2.64、WHIP1.076。

15年まで6年連続60試合以上に登板。ジャイアンツのブルペンの中心選手だった。約620万ドルのマーケットバリュー。

 

 

■ ペドロ・アルバレス(DH、29歳)

打率.243、OBP.322、OPS.826、22本塁打、49打点。

13年のNL本塁打王。109試合の出場に留まった。パイレーツから昨年オリオールズインセンティブを加えて595万ドルだった。

 

 

クリス・カーター(1B、30歳)

打率.222、OBP.321、OPS.821、41本塁打、94打点。

16年AL本塁打王だが、キャリア2回目の200三振超も記録。相変わらずの粗さが目立ち構想から外れた。

 

 

■ ジェイソン・ハメル(SP、34歳)

30試合先発、15勝10敗、防御率3.84、WHIP1.208。

先発投手に人材の薄かった16年オフだったが、彼が残っているのが不思議だ。約1,500万ドルという価値だが、これから下り坂になる年齢がネックになっている。

 

 

■ ジェリー・ブレビンス(RP、33歳)

73試合、防御率2.79、FIP3.05。

メッツに移籍した15年は2度の故障に見舞われたが16年に復活し、73試合に登板した。貴重な左腕のリリーバー。アスレチックス時代にも年間60試合以上を3度経験している。16年はトータル500万ドルだったが、マーケットバリューは430万ドル。

 

 

■ トラビス・ウッド(RP、29歳)

77試合、4勝0敗12ホールド、防御率2.95。

2月に30歳になる左腕。カブスでは先発と中継ぎを経験。

 

 

■ ダグ・フィスター(SP、33歳)

15年、16年と防御率4点台と低調だった。

 

※選手の下のデータは16年の成績。マーケットバリューは「SPOTRAC」http://www.spotrac.com/を参考にした。

 

マット・ウィータース捕手はスコット・ボラス氏が代理人。最近、エンゼルス接触したという情報もある。他にはロッキーズ、レイズ、古巣のオリオールズの可能性が残る。

 

先発FAの層が薄かった16年オフだが15勝のジェイソン・ハメルが残った。ハメルは、防御率3.83だが、FIPは4.48で安定感に欠く投球内容がマイナス評価。マーケットバリューは1,500万ドルというサイトもあるが、それではやや高いという事なのだろう。

 

ジェリー・ブレビンス、トラビス・ウッドは、リリーバーで左腕のウッドなどはこれから需要があるだろう。先発ではダグ・フィスターや他にコルビー・ルイスなどが今後、決まるものと思われる。

 

ほかに、元ジャイアンツのアンヘル・パガン外野手や中継ぎ投手のジョー・ブラントン、フェルナンド・サラスらも残っている。