第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の小久保裕紀監督は3日、右足首の故障で調整が遅れている日本ハムの大谷翔平選手(22)を代表から外すことを明らかにした。近日中に代替選手として先発投手を追加する。
複数のメディアの情報を総合すると昨年秋の侍ジャパン壮行試合で痛めた足首の状態が芳しくない模様で、レギュラーシーズンにも影響するぐらいの深刻なダメージが残っているという。
日本ハム ファイターズは、栗山監督から1月31日に大谷選手の「投手」での出場を断念することを表明しており、打者での参加が可能かを巡って日本代表と日本ハムが調整していた。
小久保監督は宮崎県日南市で行われている西武のキャンプを視察後に「思うように状態が上がってこなかった」と説明した。本人には電話で伝えたという。
WBCに関しては、これまで米国内でも盛り上がりに欠け、今大会でもそのような状態が続く場合は大会の継続も危ぶまれている。
今回はアメリカ代表もこれまでとは違うラインナップだが、それでもマイク・トラウト、ブライス・ハーパーといったリーグMVP経験者の若手たちも辞退。
シーズン前の開催というタイミングも悪く、大会のステイタスも低いことから、リスクを回避することも併せて考慮したうえで、日本人メジャーリーガーも軒並み不参加を表明している。