MLB契約情報
ヒューストン・アストロズは現地30日、今オフに獲得した青木宣親外野手との年俸調停を回避したことを発表。関係者によると、来季の年俸は550万ドル(約6億3,000万円)になるという。
The #Astros and OF Nori Aoki have agreed to terms on a one-year contract for the 2017 season.
— Houston Astros (@astros) 2016年12月1日
今季のマリナーズとの契約は、480打席に立てばマリナーズと自動更新されるオプション契約だった。
しかし、マリナーズ側は、マイナーに2度降格させるなど打席数を調整した結果、同球団から事実上の戦力外であるウェイバーにかけられ、11月3日にアストロズが青木の保有権を獲得していた。
▶青木宣親の年俸(MLB)
- 2012年(30歳)100万ドル
- 2013年(31歳)200万ドル
- 2014年(32歳)195万ドル
- 2015年(33歳)400万ドル
- 2016年(34歳)550万ドル(SEA)+70万ドル(SF)
- 2017年(35歳)550万ドル+?
アストロズは、メジャーで経験のなかった元DeNAのユリエスキ・グリエル内野手(32)と5年4750万ドルで契約。メジャーで1スイングもしていない選手相手に高すぎる気がする。
23日に総額5,200万ドル(約59億5,000万円)で合意したジョシュ・レディック外野手(29)は、今季(2チーム)の打率.281、OBP.345、OPS.749、10本塁打、37打点、8盗塁。
青木は今季、シアトル・マリナーズで、打率.283、OBP.349、OPS.738、4本塁打、28打点、7盗塁をマーク。
レディックは青木より5歳若くポストシーズンでも活躍したが、これまでの実績でも青木と同等クラスだ。それからすると青木は今回も低く抑えられたことになる。
やはり、35歳になる年齢と日本人野手は実績が少ないことが影響しているかもしれない。キューバ人のグリエルとそこが違うところだろうか。
アストロズは、今オフにいち早く青木を獲得、その後もオールスター7回選出を誇るブライアン・マッキャン捕手(1年1,100万ドル)、フィリーズからFAの先発右腕チャーリー・モートン投手と2年契約(総額1400万ドル)、そしてレディック外野手と契約。積極的な補強が目立つ。
強打のジョージ・スプリンガーをセンターに、ライトはレディック、レフトに青木といった布陣。そこに若手のジェイク・マリスニック外野手が加わり4人でほぼ確定。
一塁手と指名打者も補強ポイントで、エドウィン・エンカーナシオンの名前も挙がっており、もし、強打の一塁手兼指名打者が加入すれば、グリエルあたりが外野へコンバートされる可能性もある。
左投手に結果を残せなかった青木をプラトーンで起用するという記事もあるが、いずれにせよグリエルを加えた5人で外野のポジションを回すことも考えられる。
青木は、ジャイアンツ時代にレフトのポジションを争って活躍し、オールスターの外野手部門4位になったこともある。しかし、定位置を約束された今季のマリナーズでは出遅れた。
来季は、アストロズで厳しいポジション争いが予想されるが、かえってそちらの方が青木にとって刺激的でプラスになるかも知れない。