ボストン・レッドソックスが今季限りでの引退を表明している指名打者デービッド・オルティ-ズが付けていた背番号『34』を来季から永久欠番にすることが分かった。
MLB2016
来月41歳になるオルティーズは、シーズン前に今季限りでの引退を表明。現役最後のレギュラーシーズンで打率.315、38本塁打、リーグトップタイの127打点、同トップのOPS1.021という圧巻のシーズンを自らのバットで演出した。
通算10度目のシーズン「30本塁打、100打点以上」をマークし、541本のアーチをかけた。
しかし、記録よりもその存在感が凄い。今でも鮮烈に覚えているのは、2004年のポストシーズン。
エンゼルスとのディビジョンシリーズ(ALDS)GAME3で10回に決勝本塁打を放つとヤンキースとのチャンピオンシップ(ALCS)では、0勝3敗と追い詰められたGAME4の12回にサヨナラ本塁打を叩き込んだ。
これでシリーズのモメンタムを引き寄せたチームは、GAME5でも8回まで2-4と敗勢濃厚な状況からオルティーズの一発で逆転の反撃を開始。延長14回にオルティーズのサヨナラヒットでゲームを決めた。
史上初の3連敗から4連勝でヤンキースを破ったこのチャンピオンシップで、オルティーズはMVPに選出された。その年、レッドソックスは、カージナルスを破って86年ぶりにワールドシリーズを制した。
その勝負強いバッティングは記録以上にインパクトが強い。レギュラーシーズンとポストシーズン通算で13本のサヨナラ本塁打を含む20本のサヨナラヒットを放っている。サヨナラ本塁打13本はミッキー・マントルについで歴代2位らしい。
レッドソックスは東部地区を制してインディアンスとALDSを争う。最後のオルティーズをできるだけ長く見たいのは、ボストニアンだけではないだろう。