メジャーの規定で、ポストシーズンに出場可能な選手は8月31日までにアクティブロースター(25人枠)に登録しておく必要があるため、8月末が事実上のもう一つのトレード期限。
ただ、このトレードはウエーバー公示をクリアした選手というハードルがある。
年俸が高い選手をクレームしたチームは、その選手の高額年俸を引き継ぐことになる。そのため高額年俸の選手は、年俸負担が増えるために手を出しにくくウェーバーをクリアする可能性が高くなる。
ウエーバー公示をクリアすれば、全球団にトレードできる状態となり、一気にトレードの交渉相手が増えることになる。
ここでは8月末までにトレード市場に放出されそうな選手をまとめてみた。
【先発投手】
エディンソン・ボルケス(KC)
来季34歳になるボルケスは、防御率4.99と昨年と比べ悪化。今オフに、そのままFAとなる可能性が高い。そのためロイヤルズはトレードに出す可能性が高い。ただ、年俸が950万ドルと手頃でウエーバー公示をクリアできない事も考えられる。
イアン・ケネディ(KC)
ロイヤルズは、6250万ドルの契約を抱えるイアン・ケネディを抑えのウェイド・デービスとセットで放出しようとしたが、デービスが故障してしまい計画はとん挫した。
ジェレミー・ヘリクソン(PHI)
ヘリクソンは年俸700万ドルで手ごろなためウェーバーをクリアする可能性が低い。7月には、マーリンズなど複数の名前が挙がっていた。
アービン・サンタナ(MIN)やジェームズ・シールズ(CHW)の名前をあげるメディアもあるが、インパクトはありそうだが、この時期より今オフになる可能性が高い。
【ブルペン投手】
カルロス・トーレス(MIL)
ジム・ジョンソン(ATL)
ブランドン・キンツラー(MIN)
ブーン・ローガン(COL)
デビッド・ロバートソン(CHW)
ダニエル・ハドソン(ARI)
デビッド・ヘルナンデス(PHI)
ブルワーズのトーレスは7月末のデッドラインを前に多数のチームが関心を持っていた。メッツ時代の2014年には73試合の登板。今季は47試合、防御率2.67と安定感がある。
33歳、実質メジャー9年目のジム・ジョンソンはオリオールズ時代の12年13年は50セーブ以上のセーブをマーク。その後、アスレチックス、タイガース、ドジャースを経て昨年からブレーブス。この2年間は復調している。