後半戦がスタートしたメジャーリーグ。地区3位のマリナーズにとって同地区のライバル相手にGAME1を落としていただけに価値ある勝利だった。
岩隈久志が7回を90球(ストライク66球)、被安打2、失点0、奪三振8と好投し、10勝目(6敗)を飾った。19試合目で今季初の無失点だった。
エースのフェリックス・ヘルナンデスと若手のタイワン・ウォーカーの離脱で窮地に立たされていることを認識していた岩隈が、負けられない一戦でベテランの存在感を示すマウンドだったといえる。
Iwakuma finally gets the best of Astros with seven shutout innings: "It was payback time." https://t.co/ZpfLPZYJCy pic.twitter.com/Wqj4O0ckKD
— Greg Johns (@GregJohnsMLB) 2016年7月17日
MLB公式サイトの記事でも岩隈とアストロズ打線は、最近5度の対戦で0勝4敗、防御率7.50と攻略されていた過去を紹介。
それに対し岩隈は「お返しする番でした。過去何度かうまく攻められていた。それを踏まえてゲームプランを変える必要がありました。スクレはいい仕事をしてくれました。彼は自分の頭の中にはなかった球種も引き出してくれ、それが効果的でした。スクレに賛辞を送りたいですし、良いディフェンスと大きな一打を放ってくれたチーム全体に感謝したいです」と、いかにも彼らしい感謝のコメント。昨年も相性の良かった女房役に賛辞を送った。
スコット・サービス監督も「彼は押し引きができていたし、全ての球種を自在に操っていた。高めへの直球というのは、アナリスト達が私と投手コーチに先週進言してくれたんだ。彼がそれを実行すれば、スプリットはより効果的になるし、打者に投球を追わせることができる。彼はストライクゾーンで打者を欺くことができるからね」と投球内容を絶賛している。
一時期は首位を走っていたチームは、貯金を使い果たした。首位レンジャーズとは7.5ゲーム差。ワイルドカード争いでは4ゲーム差につけている。
《岩隈久志》
通算成績 130試合 57勝31敗 勝率.648 防3.34