MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

イチロー歴代2位タイ “球聖”タイ・カッブと並ぶ4191安打

 

マーリンズイチロー外野手が現地14日、カージナルス戦の5回にレフト前ヒットを放ち、メジャー歴代2位のタイ・カッブに並ぶ日米通算4191安打を記録した。

 

 

イチロー伝説

 

 

積み上げた記録「4191安打」の内訳は、MLB通算2913安打、NPB通算1278安打。

 

球聖を越えるマイルストーンは確実だが、ピート・ローズの4256安打まで残り65安打と迫り、来シーズンの更新も現実味を帯びてきた。

 

 

その瞬間、敵地セントルイスの中継局「FOX スポーツ・ミッドウェスト」の実況は、偉業を伝えた。

 

「これはヒットです。彼はプロとしてタイ・カッブの安打数4191本に並びました。マーリンズ右翼手が今夜、歴史を作りました」

 

 

 

一塁上で表情を引き締めるイチローを大写しにした敵地の中継では「プロ通算4191安打 タイ・カッブに並ぶ」と紹介された。

 

敵地ブッシュスタジアムでもイチローの偉業にスタンディングオベーションで讃える観客がいた。

 

この日は4打数1安打で打率は.253。カッブ超えは明日以降に持ち越しとなった。

 

◆大リーグ通算安打の歴代上位(8月14日現在)◆

 

は現役、★は殿堂入り

 順   安打    選手(主な所属)

(1) 4256  P・ローズ(レッズ)

(2) 4191 ★T・カッブ(タイガース)

    4191 イチロー日米通算

(3) 3771 ★H・アーロン(ブレーブス

(4) 3630 ★S・ミュージアル(カージナルス

(5) 3515 ★T・スピーカー(インディアンス)

(6) 3465  D・ジーター(ヤンキース

(7) 3430 ★H・ワグナー(パイレーツ)

(8) 3419 ★C・ヤストレムスキー(Rソックス)

(9) 3319 ★P・モリター(ブルワーズ)

(10)3314 ★E・コリンズ(アスレチックス)

(11) 3283 ★W・メイズ(ジャイアンツ)

(12) 3255 ★E・マレー(オリオールズ

(13) 3252 ★N・ラジョイ(インディアンス)

(14) 3184 ★C・リプケンオリオールズ

(15) 3154 ★G・ブレット(ロイヤルズ)

(16) 3152 ★P・ウェイナー(パイレーツ)

(17) 3142 ★R・ヨーント(ブルワーズ)

(18) 3141 ★T・グウィン(パドレス

(19) 3110 ★D・ウィンフィールド(ヤンキース

(20) 3060 ★C・ビジオ(アストロズ

(21) 3055 ★R・ヘンダーソン(アスレチックス)

(22) 3053 ★R・カルー(ツインズ)

(23) 3042 ※A・ロドリゲス(ヤンキース

(24) 3023 ★L・ブロック(カージナルス

(25) 3020  R・パルメイロオリオールズ

(26) 3011 ★C・アンソン(カブス

(27) 3010 ★W・ボッグス(Rソックス)

(28) 3007 ★A・ケーライン(タイガース)

(29) 3000 ★R・クレメンテ(パイレーツ)

(30) 2987 ★S・ライス(セネターズ)

(31) 2961 ★S・クロフォード(タイガース)

(32) 2943 ★F・ロビンソン(オリオールズ

(33) 2935  Ba・ボンズジャイアンツ)

(34) 2932 ★W・キーラー(スーパーバス)

(35) 2930 ★J・ベックリー(カージナルス

(35) 2930 ★R・ホーンスビー(カージナルス

(37) 2927 ★A・シモンズ(アスレチックス)

(38) 2913 ※イチローマーリンズ

(39) 2884 ★Z・ホイート(ロビンス)

(40) 2880 ★F・フリッシュ(カージナルス

(41) 2877  O・ビスケル(インディアンス)

(42) 2876 ★M・オット(ジャイアンツ)

(43) 2873 ★B・ルース(ヤンキース

 

 

タイ・カッブ

 

タイラス・レイモンド・カッブ(Tyrus Raymond Cobb, 1886年12月18日 - 1961年7月17日)は、アメリカ合衆国ジョージア州ナロウズ出身のプロ野球選手(外野手)。アメリカ野球殿堂入りの第一号選手である。

 

タイ・カッブは日本では「球聖」と冠され、アメリカでは「メジャー史上、最も偉大かつ最も嫌われた選手」と言われている。また、世界野球史上唯一の打撃全タイトル制覇、六冠王を達成した選手。

 

1909年の成績は素晴らしいもので、野球史上初となる、首位打者本塁打王打点王最多安打盗塁王、最高出塁率の全タイトル制覇で六冠王を達成。

 

1911年、自身初の打率4割に到達。キャリア最高の打率4割2分を達成。イチローでもなしえていない打率4割はキャリアで3度記録。通算打率.366

 

  • 1911年 打率.420(591打数248安打)
  • 1912年 打率.409(553打数226安打)
  • 1922年 打率.401(526打数211安打)

 

さらに、1911年は、自身4回目の三冠王で、この年は満票でのMVP選出。

 

強い闘争心と勝つためには手段を選ばない事などから「最高の技術と最悪の人格の持ち主」と形容されたストイックな選手でもあった。